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コガネグモたちと台風!!

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▼昨日(2014/07/09)の朝。
「リケジィ」はひとり万歳を叫びたい気分だった。
いつもように朝の散策に出た。まずは二匹のコガネグモのご機嫌をうかがった。
元気だった。いつもの場所にみごとな巣を張り待機していた。
こんな至近距離だからいつでもじっくりと貴奴を観察できるアリガタイ限りだ。
二匹のご機嫌をうかがった後、さらにいつものコースの歩をすすめた。
コースの一番遠いところにさしかかった。と言っても普通に歩けば家から5分とかからないところだ。
最初、私は自分の目を疑った。
なんとそこにもコガネグモがごくフツウに居たのだ!!
三匹目のコガネグモの発見!!である。
しばしそこで立ち止まってしまった。
 そして考えた「こんなにフツウに居るのなら、見逃しているだけでもっと他にも居るのではないか!!」
 答えはすぐ出た。
山ぎわの草むらをもう一度見なおした。
そしたら4匹目の貴奴が居たのだ!!
▼これは何なんだ。
私のいつもの散策コースという小さな空間に4匹ものコガネグモが居る。
よほど貴奴等のお気に入りの環境なんだろうか。
それは何なのだろう?
もっと「ふしぎ!?」があった。
7/9と言えばちょうど一年前(2013/07/09)、あの衝撃のコガネグモの「狩り」を見た日なのである。
ピッタリ同じ日だなんて
貴奴等は「暦」(カレンダー)でもつけているとでも言うのか!?
▼台風8号が近づいて来ていた。
巨大な台風なようだ。一時とんでもない「気圧」の数値が報道されていたことでもわかった。
 ところで、この「気圧」と「天気」の関係を我ら人類が知ったのはそんなに古い事ではない。
あのマグデブルク半球のゲーリケがついに「真空」を手に入れ、空気の重さをはかりそれと天気の変化の関係に気づいたのは17世紀半ばであったはず。そんな古い話ではないのである。
そして、我々は気圧計(バロメーター)という道具を手に入れた。

私はシロウトならではのとんでもない仮説を立てていた。

クモは独自の高精度な「バロメーター」を身体の内部に持っているのではないか!!

というものである。
▼なぜこんな仮説を立てかというと、この一年間に貴奴等が4億年の進化の過程に身につけてきたスゴ技の数々を見せてもらってきたからである。
 例えば「索引糸の強靱さ」「ネットづくりの巧みな技術」「狩りのスピード」等々である。
そして、特にこの夏にゲホウグモたちが見せてくれた「団居」から「バルーニング」へのタイミング、スピードである。二度まで「バルーニング」の瞬間を見逃したものの、それがまたたくまの出来事であることを教えてくれた。
二度の「そのとき」の天気を考えてみると共通するところがあった。
夕立があったのである。
夕立は一度ならず複数回あった。
「バルーニング」するには上昇気流の乗る必要がある。
「上昇気流」と「夕立」関係大有りではないか。貴奴は旅立つタイミングをはかっていたのではないか。
つまり自らの「バロメーター」を駆使して天気予報をやっていたのではないか。
これが、私の仮説の根拠だ。

拙い観察だけではこの仮説を立証することはできないかも知れない。
しかし、ひつこく貴奴等に聞いていたら教えてくれるかも知れない。
風が強くなってきた今朝も二匹のコガネグモのところに行ってご機嫌をうかがってきた。
強い風雨もどこふく風とへっちゃらな顔して巣の中央に居座っていた。
もっともまだ「表情」まで読み取れほど仲良しになってもらってはいないが…。

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