蜘蛛は「天気予報」ができるか!?
▼「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」
あの寅彦の口癖を連発したい気分だった。
台風が接近してきた10日の話だ。ゲホウグモの「出のう」があってそちらに気をとられいたが、同時に「観察」していたものがあった。それはコガネグモたちの巣である。
いちばん近くの二匹(やっぱり匹を使ってしまう。そのうち頭に変えたい。)のコガネグモの様子を観察していた。
雨風がはげしくなる前の朝方には、なにくわぬ顔で巣を張っていた。しかし、いちばん雨風がはげしかった昼間は巣をたたんでいた。夕方になって少し落ち着いてくると二匹のうちの一匹ははやくも顔出し、巣をつくろうとしていた。では、少しはなれたところ(山ぎわ)の貴奴等は「どうしているだろう?」と見に行った。
そのときだとんでもないものを見たのは。
5匹目、6匹目のコガネグモを発見したのだ。
▼昨日11日も朝と夕方に6匹のコガネグモの巣を「観察」をした。
いちばんびっくりしたのは10日に発見した5匹目と6匹目の巣だ。
朝にはとんでもなく高い位置に巣を張っていた。
夕方には少し低い位置に張り直していた。一日のうちにでも張り替えをやっていたのである。
それが、私には「天気の変化」を読んでの行動に見えた。
あのシロウトのとんでもない仮説
「蜘蛛は独自の高精度な「バロメーター」を身体の内部に持っているのではないか!!」
に加えて
「蜘蛛は「天気予報」ができるのではないか!!」
とう仮説を立ててみたくなったのだ。
▼なるほど、蜘蛛の巣に関する天気ことわざがあった。
よく知られたのでは、
●蜘蛛の巣に朝露がかかると晴れ。
●夕方蜘蛛が巣を作れば翌日は晴れ。
等である。
ナルホドと思うところでもある。しかし、これはあくまで観天望気で我々の「天気予報」に有効であるという話である。
私が今問題にしたいのは貴奴等にとっての「天気予報」である。
貴奴等にとって「天気」をあらかじめ知ることは、即「死活問題」ではないのか。
「狩り」がうまくできなくてエサにありつけなればそれは死を意味する。
「バルーニング」のタイミングをはずせば命はそこまでだ。
貴奴にとって「天気予報」は生きて必定なのではないか。
▼とは言ってもみてもシロウトには仮説を立証する手立てがわからない。
21世紀の化学をもってしたやっと人工的につくることが可能なったという「強靱な糸」をアタリマエにつくり出している貴奴のことだ。
我々のまだ知らない独特のレセプター(受容体)を持ち合わせているのかも知れない。
それならばそれはどこに?
蜘蛛の「ふしぎ!?」の諸々はどこまでわかっているのだろう?
それが、とても知りたくなって来た!!
さあ今朝も6頭の貴奴等のご機嫌うかがいに行ってみよう。
あっ、その前にケホウグモの「団居」だ。
| 固定リンク
コメント