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新・「自由研究」のすすめ試論(96)

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▼今年の私自身の「自由研究」テーマ ベスト3は、本日(2014/06/27)現在次のようになっている。
・ベスト1 大賀ハス開閉の「ふしぎ!?」
・ベスト2 クモの世界の「ふしぎ!?」(とりわけ今はゲホウグモの「卵のう」「団居」「旅立ち」)
・ベスト3 「雲見」の科学
 このベストは日替わりに入れ替わる。一日のうちでも朝と夕方ではかわることも屡々である。
 今はまったく考えていない「ふしぎ!?」が登場しランクインしてくるかも知れない。
まさに「自由」気儘なのである。
▼ベスト1の大賀ハス観察に少し異変が起こっていた。
それは観察池の方ではなく、「水栽培」の方に起こっていた。「水栽培」というのは、前年度の蓮根を観察池に植え替えて残った余りものの蓮根をひとつの容器にほりこんでいるだけのものだ。
 ここからでも開花させることができることはすでに立証ずみだった。昨年度などこちらの方かよく開花したぐらいである。今年はいくつ花芽がのびてくるだろうと楽しみにしていた。
異変は突然で起こった。数日前まで立葉は元気だったのにいっきょに枯れ始めたのだ。水不足かと慌てて水を加えたが時遅しのようだ。はじめての体験だった。病気?それとも???
 そのかわりと言ったらなんだが、観察池の方に第5の花芽(蕾)が顔をだしてきた。
▼これからの「自由研究」をつづけよう。
池内了氏の「新しい博物学」にヒントをもらおうとしていた。
「新しい博物学」をあげれば、やはり池内氏の「等身大の科学」もあげないわけにはいかない。
「等身大の科学」の方はできるだけ近著の方から引用させてもらう。
 すでに【お薦め本】として紹介した『科学のこれまで、科学のこれから』(池内 了著 岩波ブックレット)のなかにそれはあった。
これからの「自由研究」テーマを考える上でとても興味深いので少し長く引用させてもらう。

 現在の教育は要素還元主義で解決できた問題しか扱っておらず、そのような科学しかないと誤解を与えていると言わざるをえない。そのことを考えるなら、私たちが付き合っている科学には要素還元主義で解決できる問題と、複雑系に関わってそう簡単に明快な答えが得られない問題があることを幼い段階から学ぶ必要がある。そして、複雑系に関わる科学にもっと接するための方法として「等身大の科学」を提唱したい。それは、誰でも自由に参加でき、たいしてお金がかからず、普段の生活の中でできる科学の有り様のことで、たとえば生態系の観察・記載・記録を多くの仲間とともに進めようというものである。先に地球温暖化のフィンガープリントのことを紹介したが、いつ開花したか、鳥が抱卵したのはいつか、虫がいつごろから蠢き始めたか、セミがどこで鳴くようになったか、高山植物がどこまで高い場所で花が咲いたか、いつ紅葉がはじまったか、などのような記録を何十年にもわたって集約できれば、貴重な記録となるのである。「みんなが科学者」となってそんな記録活動に参加するとともに、複雑系という対象に対しての接し方(さまざまな顔つきがあり、時間をかけて変化を見、簡単に答えを求めない)を学ぶことになるのではないだろうか。(『科学のこれまで、科学のこれから』(池内 了著 岩波ブックレット)p52より)

やはりここにも大きなヒントがあるような気がしてならないのである。
▼してみると
たかが「自由研究」 されど「自由研究」!!
これからの「自由研究」を考えることはこれからの「科学」を考えることにツナガルのである。
まだまだ  これからの「自由研究」を模索していきたい。

今、第5の大賀ハス見に行くとさらに伸びてきているように見えた。
第3のゲホウグモの卵のうがはり付く南天の葉先はよりたれさがってきているような気がする。

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