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新・「自由研究」のすすめ試論(92)

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▼私は、少しこじつけ話をしているのだろうか。
と自分を疑ってしまうほどだった。次々と矢継ぎ早に現れる「ふしぎ!?」!!
今度は、大賀ハス観察池のすぐそばのあのナガミヒナゲシだった。まだ新しい花は数はすくなってきてはいたが毎日いくつは咲いていた。ほとんどの実が熟していた。あの通気口のような窓をあけて・・・。
昨日の「ふしぎ!?」はそれではなかった。その通気口のような窓に集まる虫たちだ。
名前も知らない虫がウジャウジャと終日集まっていた。カメムシの仲間もいた!!
なにをしているのだろう!?
あの通気口のような窓から何かが発生しているのだろうか。
それとも…???
 「ふしぎ!?」は特別にさがさなくても身のまわりにゴロゴロあった。
▼これからの「自由研究」の話をつづける。
16年前の提案の2つ目だ。

(2) インタラクティブな研究の可能性を追求する。

「インタラクティブな研究」って???
なんでまたこんなコトバを使ったのだろう。「インタラクティブ」は当時の流行言葉だったのだろう。
ひょっとしたらそのころから「これからの学びは学び合いによってしか成立しない」と考えていたからそのあらわれであるのかも知れない。
 今から考えると「インタラクティブな研究」なんてきわめてアタリマエのこと!!
「研究」などというものはそもそもインタラクティブ(双方向)な営みである。
一方通行では「研究」など進むわけがない。
▼この提案は次の

(3) 遠隔地との共同研究を実現する。

の提案と深く関係していた。
 これまでの「自由研究」の概念ではなかなかイメージしにくい。
離れた地の仲間と共同研究なんて…。
 しかし、一方社会に眼をうつせば「遠隔地との共同研究」なんてきわめてアタリマエ!!
▼そこで思い出すのが昨年夢中になった牧野富太郎の「赭鞭一撻」だった。
 牧野はこう言っていた。

八 宜(よろ)しく師を要すべし

十二 博く交を同士に結ぶ可(べ)し

と。牧野富太郎はすでにちゃんと言っていたのだ!!
 (2)(3)は何も新しい提案でもなんでもない。
ただ時代が変わったのだ。牧野が書いていたことが、誰もが比較的簡単に挑戦できる環境になってきたのである。

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昨日の夕方の大賀ハスは「いよいよ…」と思わせた。
今朝、「レコロ」を準備してまったがそうではなかったようだ。

(つづく)

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