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新・「自由研究」のすすめ試論(85)

Tuyux400s
Tuyux100s
▼私はコレを見たかったのだ!!
雨が少しやんでいる間に庭先のツユクサの葉をとってきた。今年もツユクサは元気に成長していた。
きっとまもなくあの独特のみごとな花をみせてくれるだろう。楽しみである。
葉の裏側のうすい透明の表皮をはいで顕微鏡で見てみた。
みごとな気孔がたくさんみられた。
孔辺細胞の葉緑体までもしっかり見られた。
ここまではアタリマエ!!
▼今回の私の「ふしぎ!?」のはじまりはこうだった。
ではいつも観察している大賀ハスではどうだろう。
大きく成長していく浮葉は葉の裏側は水面にべったり接している。
なのにツユクサなどと同じように葉の裏側に多く気孔があるのだろうか!?
いやそこは臨機応変に表側にもってきているのだろうか!?
では立葉ではどうだろう。これだと問題はない、やっぱり裏側に多くの気孔があるのだろうか!?
巻葉の段階で浮葉になるか、立葉になるかでつくりを変えているのだろうか!?
考えてみるとなかなか面白い!!と思った。
 Webで調べてみると
どうやら、ハスやスイレンは葉の表側に気孔があるという。ナットク!!である。
浮葉でも立葉でも同様である。まずはナットク!!である。
でも完全ナットクではない。自分の目で確かめたかった。
これがやってみるとなかなかの難題が待ち受けていた。
余り物をポリバケツにほりこんだだけの「水栽培」の方から立葉を一枚とってきた。
裏側のうすい表皮をはいで見るのは比較的簡単だった。確かにそれらしいものが見られない。
問題は表側だ。表側の表皮と言ってもうすいのだろうか、それだけにするのが難しい。
やっとある工夫を施して見た。ところがそれらしいものが見当たらないのだ。
もっと小さいのだろうかと倍率をあげるが見当たらない。
どういうことだ??? あの中央の白い半透明のフタをした通気口のことも気になる。
表側にほんとうに気孔はあるのだろうか?
うまく観察する方法は・・・???
「ふしぎ!?」はふくらむばかりである。
▼そう言えば、何年か前から「自由研究」のすすめ方として「アカソナキヤ方式」を提唱していた。
◆アカソナキヤ方式

 タリマエ を当たり前として流さずに 「概念くだき」
 ンガエテミルト けっこう「ふしぎ!?」なことはいっぱいある。「吟味」 
 ウイエバ そのこと教科書に、本に、Webにあったような。「リンク」
ントクナク でいい。その「ふしぎ!?」に予想をたててみよう。「ひらめき」
ットコウナルハズ の私の仮説をたててみよう。「仮説」
ッパリ そうだったか!!となれば、これは大発見だ。「実験」「観察」

そっくりそのまま私は今それを繰り返しているのかも知れない。
▼2008.06.07。6年前の今日、私は
◆「理科の自由研究」の研究
という不思議なタイトルのページを立ち上げた。
そのなかで、これからの自由研究のあり方、すすめ方を「新・「自由研究」のすすめ試論」として考えてきた。
これからの「自由研究」のすすめを考えることは、「自由研究」にとどまらず、これからの「学問」のすすめを考えることにいたることにも少し気づきはじめた。
 元々このページを立ち上げたのは孫娘の誕生を記念してのことだった。その孫娘が「自由研究」取り組みはじめたころに参考になるようなものをというのが趣旨だった。
 今日は6歳の誕生日!!少しは本来の趣旨にそうページになってきたかな。まだまだかな…。

今年も、私自身の小さな「ふしぎ!?」を追う「自由研究」にいっぱい取り組んでみようと思う。


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