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新・クラウド「整理学」試論(44)

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▼あのミノムシがぶら下がっている石榴の若芽が展開しはじめた。貴奴は定位置にぶら下がったままである。なにか動きを見せるだろうか。
 もう活発に活動をはじめた奴もいた。昨年はさんざん楽しませてくれたクモだ。朝からネットづくりにはげんでいた。ちゃんと「隠れ帯」もつくっていた。奴が本格的にネットをつくりはじめたということは、獲物の虫たちも本格的に活動をはじめたということでもある。毎日の観察も忙しくなって来そうだ。
▼袋ファイルの整理をしながら考えた。
「空間の整理」
「情報の整理」
「思考の整理」
この3つの整理は、順番に別々にやるものではなく同時並行で進めものであると。
さて、ここ何年間か基本的には毎日書いているこのblog=私の【理科教師日記】を整理ツールとして使うことについてである。
この利点はいくつかある。
・いつでも検索をかけることができる。
・自らの情報発信を兼ねることが出来る。
・「情報は発信するところに集まる」で欲しい情報を集めることができる。
などである。
▼毎日の「日記」を自らのアクティブな営みにつなげるデータベースとして活用した先覚者がいる。
それはあのファラデーだ。
「ファラデーの日記」は、なみのものではなかった。

 筆まめなファラデーは克明な日記も残している。それは普通の日記でなく、毎日の実験と観察の記録である。さまざまな思考や試みをこれほど詳細に書きのこした科学者はケプラー以外はいない。ファラデーは生前これを六巻に製本していた。その原本は四つ折り版、二冊、二つ折り版、八冊で、合計十冊で、びっしりと書き込まれた四〇〇〇ページにも及ぶ膨大なものである。余白には、無数の実験の図が描かれており、工夫に工夫を凝らしたファラデーの姿をみることができる。四つ折り版は、一八二〇年九月から一八三三年まで、二つ折り版は一八二八年から一八六二年まで、最初の記録からいえば四二年間にわたる。これだけ長期間にわたる、これだけ膨大な研究日記は科学史でも例がない。これらは『ファラデーの日記』七巻(一九三二~三六年)として出版された。(『ファラデー 王立研究所と孤独な科学者』(島尾 永康著 岩波書店 2000.3.14) P125より)

42年間の「記録」!!圧倒されるばかりである。
これだけではない特に注目したいのは次だ。

   注目に値するのは、研究記録の各パラグラフに通し番号をつけていることである。電磁誘導を発見した年の一八三一年二月二日から始め、…(中略)…。そして一八三二年八月二五日から始めたのは、一八六〇年三月六日まで続き、一~一六〇四一となっている。約三十年間にわたって研究に通し番号をつけた科学者は他にいない。(上記書P125)

記録化したものに通し番号を付して、いつでも「検索可能」にしたのだ。
毎日の「日記」「日誌」を自らの研究のための貴重なDB(データベース)としたのだ。
なんと示唆的であることか。
 数年ばかり毎日書いたからと言って足元にも及ぶものでもない。
▼しかし、この「整理」システムの有効性を日々実感していた。
例えば、この「ファラデーの日記」に関しても以前にもこんなことを書いたと思ってググってみたら一発で出てきた。
私には、もうひとつ同じ目的で更新しつづけているものがあった。
それはWebページ=楠田 純一の【理科の部屋】である。こちらの方が少し長く続けている。
 スタートしたのは98/04/25(土)だから明日でちょうど16年である。
これとてファラデーにくらべたら短い短い期間である。

ファラデーに少しだけ自慢ができるところがあるとするならば、それは…

(つづく)


 

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コメント

いや、実験ノートはみなさんつけていますよ。ページ数が40年で4000ページということは、1年100ページなので、そんなにたいしたこっちゃない。というか、某話題では、2冊しかない(2年で)とあきれられたくらいだから、現代の科学者はファラデーの何倍もノートを取っているともいえます。

ファラデーの時代は紙やペンはより希少だったでしょうから。工夫して高密度に書いていたとは思うのですけれどね。島尾さんの「ケプラー以外にない」というのは、ちょっと大げさな気もします。いや、実際どうなのかはわからないのですけれども。

投稿: 渡部義弥 | 2014/04/24 11:25

渡部義弥さん
コメントありがとうこざいます。
これまでも渡部さんのコメント・アドバイスをヒントにということを繰り返してきましたから、今回もありがたいです。
 プロの世界ではそんなものなんですか。
量のこともさることながら、今回「ファラデーの日記」で注目しているところ各パラグラフごとに通し番号をつけて後ほど検索して参照しやすくしたというところなんです。今ではあたりまえのことなのかも知れないですが
「思考の整理」をこのようにやっていったというところにすごいヒントを感じたんです。
この日記を元に論文・報告書を書き、次なるクリエイティブな営みにつないでいったというところに惹かれたんです。死蔵されるだけの「整理」では意味ないわけですから…。それを今日にあてはめて考えるならというところが当面の私の課題です。この試論のねらいもこのあたりにあります。

投稿: 楠田 純一 | 2014/04/24 15:48

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