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本日(2014/04/13)、第63回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼昨日は大賀ハスの定例観察日であった。蓮根の植え替えから2週間目である。
観察池にやっとひとつの葉芽が顔を出した。葉芽は葉が左右から巻かれた状態でのびてくる、それが葉を水面に広げて今年の作業がはじまるのである。日々刻々と変化していくさまを観察したいものだ。
 ここのところ気になってずっと観察を続けているものがあった。例のミノムシだ。
連続して観察した写真をならべてみる。
<2014/04/10 06:53>
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<2014/04/11 07:26>
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<2014/04/12 07:22> 
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 私にはどう見ても動いているとしか見えない。
でも実際にこの袋のなかの生きものが顔を出しているのをみたわけではない。そもそも、まだ私はこの袋の中に生きものがいること自体確認できていなかった。
袋の中にほんとうに生きものがいるのだろうか。居るとしたらどんなやつがいるのだろう興味津々である。
▼最近、「理化学研究所」「科学者」などで引き合いに出され話題にされることの多くなった寺田寅彦。
その寅彦の書いたものをオンラインで読むオンライン「寅の日」。
本日(2014/04/13)はその第63回目になる。
 4月のテーマは「寅彦の観察眼」である。なかでも前回と今回は私のミノムシの「ふしぎ!?」につきあってもらっている。

■第63回オンライン「寅の日」

◆簔虫と蜘蛛(青空文庫より)

▼今回の作品は読んでいて面白かった。
寅彦と蓑虫と蜘蛛との「物語」だった。巧みな文章で物語はとてもリアルであった。
じっと観察しているだけではなかった。具体的な行動に出ていた。
それは自然にはたらきかけ、自然に「ふしぎ!?」の答えを問う行為だった。

 自分は冬じゅうこの死んでいるか生きているかもわからない虫の外殻(がいかく)の鈴成りになっているのをながめて暮らして来た。そして自分自身の生活がなんだかこの虫のによく似ているような気のする時もあった。
 春がやって来た。今まで灰色や土色をしていたあらゆる落葉樹のこずえにはいつとなしにぽうっと赤みがさして来た。鼻のさきの例の楓(かえで)の小枝の先端も一つ一つふくらみを帯びて来て、それがちょうどガーネットのような光沢をして輝き始めた。私はそれがやがて若葉になる時の事を考えているうちに、それまでにこの簔虫(みのむし)を駆除しておく必要を感じて来た。

 寅彦は本気だった。
 49個もの蓑虫を楓の枝から切り落とすのである。
それで終わらなかった。さらにはその蓑虫の袋を切り裂くのである。そのときである。
変だと思って鋏(はさみ)でその一つを切り破って行くうちに、袋の中から思いがけなく小さい蜘蛛(くも)が一匹飛び出して来てあわただしくどこかへ逃げ去った。ちらりと見ただけであるがそれは薄い紫色をしたかわいらしい小蜘蛛であった。

▼そこから蓑虫と蜘蛛の物語が展開していく。
さらには人間世界ことまで話は及ぶ。
面白い!!
「科学者」寺田寅彦が描く小さな虫たちの物語。

この話をヒントにして、私のミノムシの「ふしぎ!?」を追う観察はつづけてみたい。
と終わろうとして、私はなぜかあの家主のいない「シロカネイソロウグモ」のことを思いだしていた。

それにしてもやっぱりミノムシの絶対数は激減しているように思うがどうなんだろう?

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