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本日(2014/04/01)、第62回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼いっきょに春がやってきた!!
少し歩いてみるだけで不思議なことがいっぱいあった。
まず蓑虫だ。
 庭の石榴の木にぶらさがった蓑虫は寒風にさらされて振動を繰り返していた。ぶら下げている糸の強靱さに感動したものだ。ところが、昨日見てみるとなにか様子が違うのだ。揺れていないのだ。
ぶらさげていた糸の部分が見えないのだ。枝に蓑でロックされたようになっているのだ。
前に撮った写真をみてみるとちがうのだ。
あれ?いつのまにこうなったんだろう?動いたのか?
「ふしぎ!?」だ!!
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不思議なことはそれだけではなかった。その枝から数十㎝はなれたところに蜘蛛をみつけたのだ。
春の陽気で蜘蛛たちも行動開始したのだ。その小さな蜘蛛よく見てみると、私にはあの「イソウロウ」君(シロカネイソウロウグモ)に見えるのだ。昨年コガネグの観察のとき大活躍していた貴奴だ。
でも不思議だ。家主の姿はまわり見えない、なのに「イソウロウ」の方が先に出現するのだ。
「ふしぎ!?」だ!!
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前の竹藪の椿の観察にでた。
椿の花が予想通り坂道に落ちていた。仰向きか?うつ伏せか?を数えてみようとした。
今年はほとんどが仰向きばかりだ。昨年はもう少しうつ伏せがあったような気がする。
同じ場所なのに年によってちがうのだろうか。
「ふしぎ!?」だ!!
▼ちょっとその気になって身のまわりを見てみると不思議なことがいっぱいあるもんだ。
『ねぇ君、不思議だと思いませんか?』
その言葉を口癖とした寺田寅彦。その寅彦のエッセイをオンラインで読むオンライン「寅の日」、
3年目、本日(2014/04/01)スタートです。
 今回と次回、その「蓑虫」の不思議をとりあげます。
■本日(2014/04/01)、第62回オンライン「寅の日」
◆「三 蓑虫 (「小さな出来事」より)」(青空文庫より)

▼2年間オンライン「寅の日」をやってきてつくづくと思うことがあります。
ひとつは寅彦の書いていることは、きわめて今日的であるということです。
もうひとつは、寅彦のするどい観察眼と巧みな文章は感動的ですらあるということです。
今回もそうです。

 枝に取り付いている上端は眼に見えないほど小さい糸になっているので、風の吹く度に簑はさまざまに複雑な振子運動をし、また垂直な軸のまわりに廻転もしていた。今にも落ちそうに見えるが実はなかなかしっかりしているのであった。簑虫自身は眠っているのか、あるいは死んでいるのか、ともかくもこの干(ひ)からびた簑を透して中に隠れた生命の断片を想像するのは困難なように思われた。 

 
「今僕の眼の前の紅葉の枝に簑虫が一匹いる。僕は蟻や蜂や毛虫や大概の虫についてその心持と云ったようなものを想像する事が出来ると思うが、この簑虫の心持だけはどうしても分らない。」

自然の不思議をこうも面白く語ってくれる寅彦に感服します。
さらには発展もあります。

 こんな事からつぎつぎに空想をたどりながら、私は人間のあらゆる知識に関するいわゆるオーソリティというものの価値に考え及んだ。そして考えれば考えるほど、今まで安心だとばかり思っていた色々の知識の根柢が、脚元からぐらついて来るような気がした。しかしその時考えた事はここに書くにはあまりに複雑でそしてデリケートな、そして纏りのつきかねるものであった。

▼寅彦は、ホンモノの「科学者」だった。
それは一貫していた。その寅彦から「これから」の「科学」を読み取ろうというのも、オンライン「寅の日」のねらいのひとつだった。

こんなところを見ているうちに簑虫に対する自分の心持はだんだんに変って来た。そして虫の生活が次第に人間に近く見えて来ると同時に、色々の詩的な幻覚(イリュージョン)は片端から消えて行った。

小さな「ふしぎ!?」の観察からはじまる面白い「科学」の世界。
3年目オンライン「寅の日」を多くの人と一緒に楽しんでいきたい。
今年は、どんな展開があるのか楽しみです。


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コメント

楠田先生、こんにちは。

 鈴木勝浩です。

 こんなに早くシロカネイソウロウグモがいるのですね。
 驚きました。

 このクモは、冬はどうしていたのだろうと
 不思議に思いました?

 成体で、どこかで越冬したのでしょうか?

投稿: 鈴木勝浩 | 2014/04/01 16:39

鈴木 勝浩先生
こんにちは応答ありがとうこざいます。
鈴木先生がシロカネイソロウグモと認めてくださったら間違いないですね!
でも不思議ですね。どういうことでしょうね?
図鑑見ても(『日本のクモ』)出現期6~8月となっていますね。言われるように越冬をどうしていたかが問題ですね。
 それにしても、蜘蛛はかなり高感度のレセプターを持っているんですね。はじめて蜘蛛の糸を確認したのが、3/30でした。そしたら、その翌日にはいたるところに糸が、そして多くの種類の蜘蛛が活動を開始していました。ゴーサインが出たようです。
 と言うことは「蜘蛛の子散らしたように」を見そこねたということですかね。明日、少し注意深く見て回りたいと思います。
 今年も、蜘蛛でいろいろお世話になりますがよろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2014/04/01 17:33

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