キツネノカミソリ実生:とんでもない勘違いかも!? #higanbana
▼暦の上では春がやってきた。「立春」だ!!
「立春」と言うとすぐ思いだしてしまうのが中谷宇吉郎の「立春の卵」だ。
そんな特別な日に限って卵が立つなんて不思議な話だ。自分でやってみればすぐわかることでもいったんそう思い込んでしまうと、人間はそこからなかなか抜け出せないものだ。
キツネノカミソリの実生においても、私はどうもとんでもない勘違いをしていたのかもしれない。
▼私は、昨年の夏採集したキツネノカミソリの種子の実生に挑戦していた。
はじめての経験だった。試行錯誤を繰り返しながら「土ポット」に植え替えそだてるところまで来ていた。
その様子が最近おかしかった。緑の部分(葉?)がのびてきたので「発芽」したと思い、それがどんどん成長していくと思い込んでいた。人に「「発根」楽しみですね」と言われてもまだ気づいていなかった。
その緑の部分があいついで萎れてしまったのだ。
「失敗」したかと思った。
起死回生の手立てはないものかと考えていた。
▼ひょんなことからキツネノカミソリを実生をやっておられるブログに出会った。
あれ「発芽」と「発根」はちがうのか!!
いっきょに葉を伸ばしてくるのではないのだ。
いちどはあの「球根」をつくるのだ!!
そう言えばひとつは小さいけれど丸い「球根」のようなかたちをしているのがある。
そう言えば、本命のヒガンバナの実生でそんな話を聞いたような気がする。
だからこの度は、貴奴(キツネノカミソリ)等はまずは「球根」をつくるために「発根」したのだ。
ほんとうの「発芽」は次なるライフステージなんだ。
だから「失敗」ではなかったのだ
そのように自分で納得した。
▼でも「ふしぎ!?」はすっかり解決したわけではない。いやむしろ増幅していくのだった。
・ではほんとうの「発芽」はいつなんだ?
・今はライフサイクルのどこにいるのだ?
・そこへ導くためには、これからどうすればいいんだ?
・それしても最初にグングン伸びてきたあの緑のものはなんなのだ。「葉」とはよんではいけないのか?
今しばらくは観察をつづけながら、次なる手立てを考えてみよう。
実生から開花までの道程は遠いもののようだ。
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