【授業】【電気の学習】【電流と磁界】を構想する!!(5)
▼大賀ハスの蓮根を植え替えてから41週目の定例観察日であった。
ともかく寒かった。水栽培の容器の方には、いつもより多めの霜がおり、ひとつ残った果托の化粧していた。
観察池の氷もこの冬いちばんの厚さのようだ。それを見ていたら小さな「ふしぎ!?」が生まれてきた。
氷の下の泥のなかに眠る蓮根についてだ。3月末に植え替えするまでそこで眠っていてもらうだが、その蓮根の穴に詰まる気体についてだ。
「通気口としての役割をしていた蓮根の穴、その穴に今はどんな気体が詰まっているのだろう?」
▼何度でも繰り返そう。
私が授業でやりたいこと、それは私の「ふしぎ!?」からはじめて、一生使いものになる私の「科学」を生み出すこと。私の「ふしぎ!?」を置き去りにしたままでは、ほんとうの私の「科学」は生まれない。
しかし、いちどに「ふしぎ!?」が解決するわけではない。
謎解きには一定のプロセスがあるはずだ。それを明らかにすることこそが私自身の仕事なのかも知れない。
▼【電流と磁界】の「ふしぎ!?」の歴史をふり返ってみよう。
「電流」と「磁界」の関係の謎解きが本格化した歴史は意外に浅い。
●1820年 エルステッド(デンマーク)電流の磁気作用発見。
それから10年ほどで
●1831年 ファラデー(英)電磁誘導電流の発見。
我らがファラデーの大発見からは、まだ183年!!
エルステッドまで遡ったとしてもまだ200年を経ていないのである。
▼200年と経ない歴史のなかで、我々は20世紀という「電気」世紀をつくりだした。
そして21世紀の今、私たちかたときも「電気」から離れられないくらしをしている。
「これから」も…
では「これから」も含めて一生使いものになる「私の「科学」」とは、どんなものだろう。
それを授業をやりながら考えて行きたい。
教科書では、単元最終ページ一ページをさいて「現代文明の基礎を築いた科学者」としてファラデーを紹介している。その紹介の最後にファラデーがクリスマスレクチャー行ったときの図が出ている。
なんとも象徴的だと思った。
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