ファラデーラボの「クリスマスレクチャー」に学ぶ!!
▼大賀ハス観察池にこの冬いちばん厚い氷が張った。
これまでの氷は、ちょっとつっつくとパリッと割れた。ところが昨日の氷はちがっていた。
少々のことでは割れなかった。それにお昼近くまで融けずにそのままであった。氷の下の泥のなかの蓮根はどうしているのだろう。
蓮根の植え替えからは37週目であった。
▼お昼近くになってファラデーラボに出かけた。
に参加するためであった。
◆「世界一堅いダイヤモンド」「アモルファスダイヤモンド生成法発見の道のり」
講師 兵庫教育大学大学院 自然系教育分野 庭瀬敬右教授
庭瀬先生のお話は、人と人の出会い・つながりのなかで研究が進んでいくようすを楽しいエピソードをたくさんまじえながら話をしてくださった。まったくのシロウトの私にも、面白く聞かせてもらった。
「研究」とは?について学ぶことが多かった。
▼その後は「実践交流会」ということで、参加された方が実験道具等持ち込んで報告された。
次々と興味深い、実験をみせてもらった。
なかでも「電気学事始め」の授業をやっているところだったので、特に
「寄せ集めで作ったヴァン・デ・グラフで静電気の実験!」
に驚き、感動してしまった。
すべてが手作りというのに驚いたが、それを使っての実験にも感動してしまった。
市販品を上まわる完成度だ!!ファラデーもビックリだろう。
▼そもそも「クリスマスレクチャー」をはじめたのはファラデーだ。
子供のためのクリスマス講話もファラデーが一八二六年に始めたものである。
これも王立研究所を支える重要な財源になったことは、金曜講演と同じである。金曜講演が一回限りなのに対して、クリスマス講演は六回連続である。この年以来、第一次世界大戦で中断しただけで、今日にいたっている。
ファラデー自身は十九シリーズもこれをおこなった。王立研究所の教育活動は、一般向けの楽しい講演と、専門家志向のための講義に分かれるが、子供たちのためのクリスマス講話は楽しみと興味の両方を、優れた演示実験によって視覚的に与えようとするものである。(『ファラデー』島尾永康著 岩波書店 p178より)
ここからあの有名な「ろうそくの科学」はうまれたのである。
ファラデーの「クリマスレクチャー」での実験へのこだわりも相当のものだったようである。
なぜファラデーは「クリマスレクチャー」に生涯こだわり続けたのだろう?
もちろん自分自身が「科学」を志した経緯もあるだろうが、「クリスマスレクチャー」で子供たちに「科学」を語りかけるなかでこそ「私の科学」を発見していたのではないだろうか。
もっとも、ファラデーは自らを「科学者」とはけっして言わなかったそうだが。
こうして見てみると、ファラデーラボの「クリマスレクチャー」企画というのは意義深いなと思いだした。
187年の時空を超えてファラデーの思いが伝わってくるようなクリスマスレクチャーであった。
深謝。
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