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本日(2013/12/02)、第51回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼師走初日もやっぱりいつもの定点観測地から「雲見」をした。
そこに立つといっきょに風が冷たくなってきているのがわかる。生野峠の向こうに雲が多いようだ。
「生野峠越えるときは、弁当忘れても傘忘れるな!!」の季節がやってきているのだろう。
「雲見」をしていると、やっぱり自分は「大気の物理実験室」にくらしているんだと自覚してくるものなのである。
▼そんなことを最初に名エッセイで教えてくれたのも寺田寅彦だった。
今日は、その寅彦の文章をオンラインで読む日だ!!
第51回オンライン「寅の日」である。100回を当面の目標とするなら、ちょうどその折り返し点を過ぎて再スタートの回である。
 数ある寅彦の作品から、定番中の定番から再スタートする。
◆第51回オンライン「寅の日」
●『茶わんの湯』(青空文庫より)
▼最近、二度ばかりこの「茶わんの湯」を話題にする機会があった。
ひとつは、先日お会いした「空の探検家」・武田康男さんとお話ししているとき、国語の教科書に載せる文章の話になったとき、この寅彦の「茶わん湯」に刺激を受けたと言われていた。
 もうひとつは、【理科の部屋】20周年記念オフのときにナリカさんよりいただいたオリジナルカレンダーの3.4月のみごとな写真(伊知地 国夫さん撮影)をみたときだ。
 伊知地 国夫さんが撮影された写真は次のように言っているところだろう。

 第一に、湯の面からは白い湯げが立っています。これはいうまでもなく、熱い水蒸気が冷えて、小さな滴になったのが無数に群がっているので、ちょうど雲や霧と同じようなものです。この茶わんを、縁側の日向(ひなた)へ持ち出して、日光を湯げにあて、向こう側に黒い布でもおいてすかして見ると、滴の、粒の大きいのはちらちらと目に見えます。場合により、粒があまり大きくないときには、日光にすかして見ると、湯げの中に、虹(にじ)のような、赤や青の色がついています。これは白い薄雲が月にかかったときに見えるのと似たようなものです。
 

 伊知地さんは日光の代わりにストロボの光を使われたようだ。それにしてもみごとなものだ!!

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 私は、シロウトが故の無謀なことを思いついた。
「私も写真を撮ってみよう!!」と。陽が射す縁側に湯を注いだ茶わんを持っていった。後ろに近くにあった黒い画用紙をおいた。角度を変えていろいろやってみるがそれらしいものも撮れない。
やっぱりそれなりのテクニックが必要なのだろう。

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しかし、

 白い茶わんにはいっている湯は、日陰で見ては別に変わった模様も何もありませんが、それを日向(ひなた)へ持ち出して直接に日光を当て、茶わんの底をよく見てごらんなさい。そこには妙なゆらゆらした光った線や薄暗い線が不規則な模様のようになって、それがゆるやかに動いているのに気がつくでしょう。

これなら見えた。写真にも撮れた。

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 いろいろやってうちに妙なものが気になってきた。
 黒い画用紙に円盤のようなものが映っていた。茶わんの湯の面で反射しているのだろう。
湯面がゆれるとそこに波のようなものが見えた。その動きが面白くて湯を吹いてみたり、茶わんをゆらしてみたりしてしばらく遊んでしまった。
▼それにしてもさすが寅彦の定番中の定番だ。
身近な現象の観察から話が始まって、いつしか「大気の物理学実験」に話が発展し、日々観察している「気象現象」に結びつけていく。
 ぐいぐいと私たちを「科学」の世界に誘ってくれる。
 やっぱり寅彦は元祖「サイエンスコミュニケーター」だ!!

今日も「雲見」つづけてみよう。

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