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本日(2013/11/20)、第50回オンライン「寅の日」!! #traday

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「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」
この寅彦の口癖を、私は相手かまわず連発したい気分になっていた。
 昨日(2013/11/19)、4日ぶりに例のヒガンバナ「自然結実」の畦に立っていた。4日間のあいだに完熟すすでいるものを捜していた。
最初にみつけた畦で、より完熟したものをみつけたので採集した。これで4個目である。
向かいの畦に行った。やっぱりより子房部がふくらんだものを次から次とみつけた。そのときだ、なかでも大きく脹らんだものをみつけた。近づいてすこしていねいに観察してみて驚いた!!
なんとそいつは2個の種子が入っていたのだ!!こんなの見たのは初めてだった。
そっと花茎の根元から採集した。あとは「水栽培」にすることにした!!
それにしても不思議でならなかった。この畦なら以前に観察していたはずなのに…。
▼本日(2013/11/20)は、その寺田寅彦をオンラインで読みはじめて50回目の日だった。
昨年の4月からはじめて、12日ごとに回ってくる「寅の日」。青空文庫のお世話になって、寅彦の書いた名エッセイの数々を読んできた。
 まだまだ深く読み取ることはできていないかも知れないが、とりあえずは一回も休むことなく50回まで続けてこれたことを喜びたい。そして、一緒にこのオンライン「寅の日」につき合ってくださった方々に感謝したい。
 記念すべき第50回オンライン「寅の日」に読むのはお気に入りのひとつだ。
第50回オンライン「寅の日」
●「雑感」(『理科教育』寄稿)(青空文庫より)
▼今回のキーワードは「科学魂」だ。
なんとも復古調の精神主義を連想させる古カビの生えたようなコトバだ。
 ところが、寅彦の言う「科学魂」とはどうもそうではなさそうだ。

科学教育の根本は知識を授けるよりもむしろそういう科学魂の鼓吹にあると思われる。しかしこれを鼓吹するには何よりも教育者自身が科学者である事が必要である。先生自身が自然探究に対する熱愛をもっていれば、それは自然に生徒に伝染しないはずはない。実例の力はあらゆる言詞より強いからである。

思わず膝を打つ文章だ。さらに続けて言う。

 すべての小学校、中学校の先生が皆立派な科学者でなければならないという事を望むのは無理である。実行不可能である。しかしそんな必要は少しもない。ただ先生自身が本当に自然研究に対する熱があって、そうして誤魔化さない正直な態度で、生徒と共に根気よく自然と取込み合うという気があれば十分である。先生の知識は必ずしもそれほど広い必要はない。いわゆる頭の良い必要はない。
▼どうやら「科学魂」とは、科学教育のもっとも本質をつく言葉のようだ。 さらに勇気づけられる言葉がつづく。
 間違いを教えたとしてもそれはそれほど恥ずべき事ではない。また生徒の害にもならない。科学の歴史は一面から見れば間違いの歴史である。間違える事なしには研究は進められない。誤魔化さないことだけが必要である。
そうして、自然が如何に分らない事だらけであるかという事、その分らない事が、熱と根気で向って行けば少しずつ少しずつ分って行く事、その少しずつ分って行く少なくも分ったような気がして行く事が如何に愉快なものであるかという事などを実習したらいいだろうと思う。先生の分らない事は大抵誰にも本当はよく分らない事である。分らない事は恥でも何でもない。分らない事を分ったような顔をするほど恥ずべき事はない。

さらに具体策まで示唆していた。
 この文章は昭和三年(1928)十一月『理科教育』に寄稿されたもののようだ。
85年も前に理科教師に向けて書かれたものだ。
  しかし、読み返しているうちに言っていることが如何に今日的であるかに気づいてきた。
この文章は85年の時空を超えて、今日の理科教師に向けた寅彦からのエールなんだ!!

ぜひ、ぜひ多くの理科教師に一緒に読んで欲しい!!

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