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本日(2013/09/21)、第45回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼彼岸の入りの昨日。「ヒガンバナ街道」と化した通勤路で何枚も何枚も写真を撮った。
稲穂とのベストコラボ、石垣の赤い松明の行列、車道のすぐ側の赤い絨毯…等々と撮りまくった。
もうすでにが花びらが白みはじめているものもある。今、花茎が顔を出したばかりのものもある。
いずれにしてやっぱりヒガンバナは名前のとおり「お彼岸」を忘れてはいなかったのである。
▼10月のオンライン「寅の日」を提案したばかりであるが、本日(2013/09/21)は第45回オンライン「寅の日」である。12日というのはけっこうハイペースで巡ってくるのである。
 本日読むのも、このものの「名」についてであった。
■第45回オンライン「寅の日」
●「火山の名について」(青空文庫より)
▼今回も読むなり科学者 寺田寅彦にうなってしまった。
「科学的」とはこんなことを言うのか!!
と。
今回は「火山の名について」の謎に科学的に迫っていた。

それで、これは偶然の暗合であるか、あるいはこれらの間にいくぶんかの必然的関係があるかをできるなら統計学的の考えから決定したいと思ったのである。

それで唯一の科学的方法はこれらのあらゆる不確実な伝説や付会説をひとまず全部無視して、そうして現在の山名そのものを採り、全く機械的に統計にかけることである。
完全な材料はなかなか急には得難いので、ここではまず最初の試みとして東京天文台編「理科年表」昭和五年版の「本邦のおもな火山」の表を採ることにする。これは現在の目的とはなんの関係なしに作られたものであるから、自分の勝手がきかないところに強みがある。これを採用するとした上で山名の読み方が問題となるが、これは「大日本地名辞書」により、そのほかには小川(おがわ)氏著「日本地図帳地名索引」、また「言泉」等によることにした。

という具合である。
 このあと「確率論」を展開し、みごとな表を作っているのである。
そのみごとな手さばきには感動するばかりである。
シロウトの私にはプロの腕前にうなるばかりだ!!
▼そして表をさしてこう言う。

 この表中にヨーロッパやアメリカなどの火山が出て来るのを見て笑う人もあろうと思うが、しかし南洋語と欧州語との間の親族関係がかなり明らかにされている今日、日本だけが特別な箱入りの国土と考えるのはあまりにおかしい考えである。

これを分析的に見つけて行くのが、これからの長い将来の仕事でなければならない。それで私の現在の仕事は、そういう方面への第一歩として、一つの作業仮説のようなものを持ち出したに過ぎないのである。

そして次のようにまとめている。

ともかくもかかる研究の対象としては火山の名が最も適当なものの一つであることは明らかであろう。たとえば川の名ではこういう方法は到底むつかしいと考えられる。最も顕著な特徴をもって原始民の心に最も強く訴えたであろうと思わるる地上の目標として火山にまさるものはないのである。しかしそういう目標に名前がつけられ、その名前がいよいよ固定してしまい、生き残りうるためには特別な条件が具足することが必要であると思われる。単に理屈がうまいとか、口調がいいとかいうだけでは決して長い時の試練に堪えないかと思われる。従来の地名の研究には私の知る限りこの必要条件の考察が少しも加わっていないではないかと思われる。この条件が何であるかについては他日また愚見を述べて学者の批評を仰ぎたいと思っている。

こう言われると「他日また愚見を述べて」のそれが無性に知りたくなってくるのである。
この文章が書かれたのは昭和6年(1931)である。
寅彦が亡くなったのは昭和10年(1935)である。この5年のあいだに「他日」はあったのだろうか。
それがどうしても知りたくなってくる。
 私には「津波と人間」「天災と国防」や「日本人自然観」とも深く関係しているように思えて仕方がない。

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コメント

楠田先生、こんにちは。

 鈴木勝浩です。

 彼岸花の写真、壮観ですね。

 地名や火山名が、それぞれ固定するまで。

 どんな遍歴?どのようないきさつが
 あったのでしょうか?

 想像するだけで楽しくなりますね。

 それでは、また。

投稿: 鈴木勝浩 | 2013/09/21 06:16

鈴木勝浩さん
おはようございます。
さっそくのコメントありがとうこざいます。
ヒガンバナの里名についても、こんな研究が進めば面白いことがわかってくるんでしょうね!

投稿: 楠田 純一 | 2013/09/21 06:46

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