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新・「自由研究」のすすめ試論(82) #higanbana

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▼汲めども汲めども汲みつくすことのできない「ふしぎ!?」があった。
「クモの世界」もそうだった。
いちばん不思議なのは、こんな面白い世界が身近にあるのに、今まで気づかなかったことだ!!
昨日の朝も、私の「クモ観察園」を歩いてみた。
微妙に季節の移り変わりにあわせて大活躍のクモがかわっていっている。今は水平円網の仲間の時代のようだ。これは、「獲物」のちがいからくるのだろうか?
 巨大な円網や、不規則網も目立ちはじめた。これはなにを意味しているのだろうか「ふしぎ!?」だ。
▼「ふしぎ!?」と言えば、いちばん年季の入ったヒガンバナ!!
Webテキスト『ヒガンバナ』、第Ⅱ部をつづける。
Ⅱ部は、あんなみごとな花が咲くのに種子をつくらない「ふしぎ!?」
ではどうやって殖えるか?の「ふしぎ!?」だ。

Ⅱ どうやって殖えるのか?
(1) ヒガンバナの花のつくりを観察してみよう。
   おしべ めしべ 花びら 子房など

(2) みごとな花を咲かせるヒガンバナですが、日本のヒガンバナは種子をつくらないことが知られています。
(3倍体)では、どうして仲間を殖やすのでしょう? 
 

ここで「3倍体」という言葉を出すか迷うところですが、書いておくことで話題のはじまりになるかも知れないので書いてみます。
▼次の発展は自分ではけっこう気に入っている部分です。

(3)球根(鱗茎)の分裂のみでふえるのであれば、日本のヒガンバナはすべてクローンであることになります。
 あなたの観察したヒガンバナはどうやってそこにやってきたのだろう?考えてみよう。
 そのヒガンバナの「物語」をつくってみよう。
 例:校庭のヒガンバナ  

(4) ヒガンバナの研究者である松江幸雄先生が、ヒガンバナの球根が分かれていく様子を32年間かけて調べました。調べた結果1個の球根は32年目に何個ぐらいになったでしょう。
 ア  10個ぐらい
 イ  50個ぐらい
 ウ 100個ぐらい
エ  500個ぐらい
オ 1000個ぐらい

※「ヒガンバナの繁殖~32年目の株を掘る~」(松江幸雄 『遺伝』裳華房VOL51NO.4)より

▼さらにこれを発展させて、ここ数年いちばん興味をもって取り組んでいることでもあります。
ネットで呼びかけることでさらなる「発見」を期待するところでもあります。

(5) 日本のヒガンバナはほんとうに種子をつくることはまれにもないのでしょうか。
  花が咲いた後のヒガンバナをよく観察してみよう。
  もしみつけたら報告しあおう!!  

ここではいくつかのページにリンクしておくことも考えています。

(6) もしも種子をみつけたら「発芽」させてみよう。

今のところ、私は「発芽」させた確かな2例を知っています。
その紹介も入れることできればと思っています。

これからの研究として、ネットを利用して多くの人と一緒に「ふしぎ!?」を追いかけるというのも面白いのではと思っています。
 Webテキストづくりも、実はそれを推進していくのに役立つのではと思っての提案です。

(つづく)

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