新・「自由研究」のすすめ試論(81) #higanbana
▼昨日の午後、例年キツネノカミソリの観察地点としているところに出かけた。
例年より観察時期が遅れていた。
そのため確かに盛りは過ぎたようだ。しかし、遅れたために思わぬものをみつけた。
それは実だ!!キツネノカミソリはヒガンバナとちがって実ができて種子をつくるのだ。
まだかろうじて花が咲いているまわりには、ごくアタリマエに実がついた花茎が立っていた!!
今年はここから水栽培をして種子をとりだすことに挑戦してみようと思う。
▼Webテキスト『ヒガンバナ』の話をつづける。
少し整理をした「問いかけ」をならべてみる。
Ⅰ ヒガンバナの「ふしぎ!?」
(1) あなたは「ヒガンバナ」という植物を知っていますか。
「彼岸花」以外にどんな呼び名を知っていますか。
※『日本植物方言集成』(八坂書房[編])
※『ことばのとびら』「彼岸花」(都染 直也著 神戸新聞総合出版センター)
いろんな里名をもつことを知り、ヒガンバナがいかに人々のくらしと密着してきた植物であるかを知るための問いかけです。里名はもう消えかけている!!今一度全国的な聞き取り調査を呼びかけたい。
▼次は私自身の最初の「ふしぎ!?」、葉がない!?に関するものです。
(2) ヒガンバナをよく観察してみよう。なにか変ですね。
葉を見ることできないですね。ほんとうに葉はないのでしょうか。
(3) 里名のひとつに「ハミズ ハナミズ」(葉見ず 花見ず)というのがあります。
これはどんな意味でしょう。
花が咲いた後もぜひヒガンバナの観察を呼びかけたい。
ぜひとも、このヒガンバナのみごとな戦略を一年間通した自分の観察で確かめてもらいたい。
▼次はヒガンバナ開花情報に関するものです。
(4) ヒガンバナはいつ頃咲き始めますか?
今年はじめて見たのはいつですか。
(5) ヒガンバナが咲き始める時期は、年によって少しちがいがあるようです。
では、それは何によってきまるのでしょうか。
(6) 近くにヒガンバナがいっぱい咲いているところをみつけてみよう。
写真を撮って「開花情報」の交換をしよう。
(7) 全国のヒガンバナスポットをネットで調べて見よう。近くあれば出かけてみよう。
気づくことがあればあげてみよう。
北限があるのはどうしてだろう?
ここでは「開花情報」の情報交換などを通して、みんなでヒガンバナ観察を楽しむということができればという願いを込めての「問いかけ」である。
以上が第Ⅰ部である。
思いはあってもコトバにするというのはなかなか難しいものである。
さあ、ゆっくり 急ごう!!
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