新・「自由研究」のすすめ試論(79) #higanbana
▼久しぶりに定点観測地からの「雲見」の写真を撮った。「雲見」はいつもやっていたが写真を撮るのは久しぶりだった。別にめずらしい雲をみつけたからではない。
ただただ「ふつう」の空だ。でもきまって毎日夕立だった8月はじめの空とはちがうだろう。
ちがう感じだけでなく、記録化された写真があれば一目瞭然だろう。
定点観測の記録化ってそんな意味があるのだろう。
そうしたアタリマエの記録の積み重ねから生まれる科学を「私の科学」としたい!!
▼いちばん年季の入った「ヒガンバナの研究」の現時点での究極の「ねらい」をふたつにしぼってこう言った。
(1) Webテキスト「ヒガンバナ」をつくる。
(2)「ヒガンバナ」コミュニティをつくる。
自分でそう決めながらも、ずっとすき間を時間をみつけてテキストの構想をメモして考えようとしていた。
そのとき、気づいた!!
「この構想はどこかでやったことがある」と。
試しに「Webテキスト」「ヒガンバナ」「楠田」で検索してみた。
やっぱりあった!!
そうなんだ。時代はもうそこまで来ているんだ!!
「自由研究」も同じだ。
思いついたこと、研究のプロセス、構想等々、Web上に記録化していこう。
それが「これから」の研究のすすめ方なのだ。
▼検索でヒットとしたものならべてみる。
・Webテキスト『ヒガンバナ』の可能性 #higanbana
・Webテキスト『ヒガンバナ』の可能性(2) #higanbana
・Webテキスト『ヒガンバナ』の可能性(3) #higanbana
・Webテキスト『ヒガンバナ』の可能性(4) #higanbana
などである。
他にもかなりテキストづくりに触れたものがあるが、その都度、検索をかけて見ようと思う。
自分自身の試行錯誤が記録化されているのは、こんなにもありがたいものとは!!
▼テキスト内容に直接関係ある部分だけをピックアップしてみると以下のようになる。
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(1) あなたは、このヒガンバナ(写真)という植物を知っていますか。あなた住む地域(またはふるさと)では
この花のことを何と言いますか。知っていれば教えてください。
・どうしてそんな呼び名があるのか、わかれば…
(2) 今年はじめてこのビカンバナを見たのはいつですか。
どんな場所で見ましたか。
(3) きれいなヒガンバナですが、じっくり見ているとなにか変ですね。植物らしい植物とくらべてみてください。
そうですね。葉がないですね。
ほんとうに葉はないのでしか、葉がなくていきていけるのでしょうか。
ヒガンバナの花が萎れてしまったら、花茎(花を支えている柱の部分)の足元に注目しながら観察してみよう。
(4) 日本のヒガンバナは種子をつくることができない(三倍体であるため)と言われています。
しかし、たまには種子をつくり、その種子を育てたらたまには育つこともあるそうです。
花が咲いた後も、花に注目しておいて「種子」をみつけてみよう。
うまくみつけたら発芽するかも確かめてみよう。
(5) 日本のヒガンバナが種子で殖えないとなると、どうしてふえるのでしょう。
そうです。地下にある球根(鱗茎)です、それが分かれて殖えるのです。
球根は歩けませんから、あなたが見たヒガンバナは誰かが、そこに運んできたということになるのです。
それは誰でしょう。
(6) ヒガンバナのたくさん自生している場所(ヒガンバナスポット)をみつけよう。
※「全国彼岸花マップ」に登録してみよう。
(7) 「全国彼岸花マップ」をみて気づくことをあげてみよう。
●北限がある。どうしてだろう?
ヒガンバナの一年のくらしから考えてみよう。
(8) 日本のヒガンバナは、いつどこからやってきたのだろう。
これまでのいろんな研究から調べてみよう。
(9) 白色のヒガンバナを見たことがあるだろうか。
みつけたら写真に撮ってみんなに知らせてみよう。
もっと他の色のヒガンバナはないだろうか。
(10) 普通に種子のできるヒガンバナはないだろうか。
探して見よう。
(11) あるヒガンバナの研究者(松江幸男氏)が球根(鱗茎)が分かれて殖えていく様子を調査をしました。
32年間もかけて調査しました。すごいですね。
調査した結果、1個の球根が32年目にいくらぐらいになったと思いますか。
(ア) 5個
(イ) 10個
(ウ) 50個
(エ) 100個
(オ) 500個
(カ) 1000個
(キ) 1000個以上
※ 浮き株の写真
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それ以降、まだまだ続きが出てきただろう。
もう少し「整理」をしてみよう。
(つづく)
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