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新・「自由研究」のすすめ試論(73)

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▼「居た!!」
「貴奴がほんとうに居た!!」
2013/08/01 18:02 
私はいささか、いやかなり興奮していた。冷静にはなれなかった!!
それは再び、貴奴、コガネグモと出会ったからである。
昨日の夕方も、いつものように「クモの世界」を楽しむためにカメラをぶらげて散策に出た。
観察するたびに、あらたな「発見」が面白い。「ふしぎ!?」は尽きることがなかった。
 しかし、7/8からの18日間の貴奴(コガネグモ)とのつき合いが忘れられなかった。
・ダイナミックでみごとな「狩り」!!
・巧みな技でのネット更新!!
・畏怖堂々としたその姿!!
それをもう一度見たいと思っていた。草刈りで姿を消したあともさがしていた。
正直言って、少しあきらめていた。
それが昨日居たのだ!!貴奴そのものかどうかはわからない。ひょっとしたら別のコガネグモかもしれない。
前に貴奴が居た場所から20mばかり離れた場所だ。今度は前より山側の土手の上である。
従って、前のように観察がどこからでもできるわけではなかった。
 しかし、うれしかった!!貴奴と再会が最高にうれしかった。!!
 「求めよ!!さらば与えられん!!」はほんとうだと思った。
▼興奮を少し抑えながら、牧野富太郎「赭鞭一撻」を読み解くを続ける。

八 宜(よろ)しく師を要すべし

これは今の私には、実感をともなって納得できる。
貴奴(コガネグモ)との再会も、いつもここにコメントくださる「クモの世界」の師、鈴木勝浩先生のおかげである。
深謝。
考えてみると、私はいつもラッキーだった。
「ヒガンバナ」
「大賀ハス」
「クマムシ」
「コウガイビル」
等々、いずれの場合も私が夢中になったものには必ず、その道の師がいた。
師をみつけることは「研究」を大きく加速する最高の方法なのである。
▼次も実感するところである。

九 りん財者は植物学たるを得ず

これもいい!!その通りだと思う。
要するにケチではダメだということだ。けっして贅沢であれとか無駄遣いをせよということではない。
ほんとうに必要なものについてはケチ=「出し惜しみ」してはならないということだ。
要するに価値観の問題だ。他のところでうんと節約して、「研究」をすすめる上でどうしても必要なものを手に入れるのである。それもできるだけ「高級」(ホンモノ)なものを。
▼次は「研究」に限らず、どんな場合も言えることだ。

十 跋渉(ばっしょう)の労を厭ふなかれ

これもまたその通りである!!
フィールドを駆け巡り、いろんなことを「観察」し、見聞きして見えてくる世界があるのである。
苦労を厭っていてはなにも見えてこない。
これは真実である。しかし、少し訓育的である。
より真実に近く言えば、「苦労」という認識があるあいだはホンモノではない。
他人からみて「苦労」なのであって、「研究」をすすめる当事者にとっては、面白くて楽しくってしかたないのである。そう思えないような「研究」は、「研究」に値しないのである。
そう考えてホンモノ「研究者」を見てみるとすごく納得がいくのである。

それにしても、こうして少しずつ読み解いていっているとあらためて驚いてしまうのである。
二十歳にもならない若者がこんな凄いことなんで書けたのだろう?
そして、こうして自分で書いたことを生涯貫きとおした牧野富太郎とは?

さあ、明るくなってきた。
貴奴第2号はどうしているだろう?

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コメント

楠田先生、こんにちは。

 鈴木勝浩です。

 コガネグモとの再会、おめでとうございます。

 コガネグモ、埼玉では、全くと言って良いほど
 見られません。
 だから、よけいにコガネグモにはあこがれます。

 楠田先生、すでにご存知と思いますが、
 このクモは、鹿児島県の加治木町で
 クモ合戦として有名なクモです。

 コガネグモの雌どうしの戦いを
 このように、長い間、伝えて
 伝承してきているのは、鹿児島県の
 加治木町ですし、

 数あるクモの中で、
 このように、使われているのは
 コガネグモだけなんです。

 このことも、つきつめていくと
 おもしろいとは思うのですが、
 思っているだけで・・・。

http://www.pref.kagoshima.jp/ab10/kyoiku-bunka/bunka/museum/shichoson/airashi/kumo.html

 毎日、楠田先生の日記を見るのが楽しみです。
 この夏の日課です。

 どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。

投稿: 鈴木勝浩 | 2013/08/02 06:23

鈴木 勝浩さん
コメントありがとうございます。
今朝のblogにも書いたようにコガネグモに「再会」できたのも鈴木先生のおかけです。
今日も朝と先ほど観察してきました。間違いなく「コガネグモ」のようです。
「クモ合戦」の情報もありがとうこざいます。
例の大﨑先生の著書ではじめて知りました。とても興味深いですね。実はどうしても「再会」なければ加治木町まで出かけて行こうかと思っていたところでした。
いつかはぜひ訪れてみたいと思っています。
あっそれから今日たまたま教科書(中2 啓林)を見ていて気づいたんですが、「コガネグモ」の写真が出ていました
貴奴と出会わなかったら見逃してしまっただろうが…。
なんかうれしくなってしまいました。

毎日読んでいただきコメントいただくのが大きな励みになっています。今後とも宜しくお願いします。


投稿: 楠田 純一 | 2013/08/02 17:39

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