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新・「自由研究」のすすめ試論(70)

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▼雨あがり、そいつはほぼネットの更新を終えようとしていた。
貴奴(コガネグモ)ほどにないにしてもやっぱりクモのネットの張り替えは巧みの技である。
ついつい見とれてしまっていた。
縦糸を張っておいて、足場を確保しながら横糸を張っていく。
そのスピードはみごとである。外側から張っていっていっきょにセンターまでいくのかと思ったら、ある程度センターに近づいたところで、今度はセンターから張り出した。
これは正規の手順なんだろうか?
こいつだけの気まぐれなんだろうか?
一回だけの観察ではなんとも言えないのである。
▼「クモの世界」の「ふしぎ!?」を追い続けながらも、あの牧野富太郎の「赭鞭一撻」が気になってしかたない。
この「自由研究」版をつくりたいという思いが高まっている。この作業が、この試論にもっともふさわしい作業に思えてくるのである。
「いつの日か…」なんて言っていたら、もう一生できそうもない。
ここは得意の「ゆっくり 急ぐ!!」でいこう。
 まずは手始めに「赭鞭一撻」を読み解くことをしてみたい。
▼15項目ひとつひとつをとりあげて、21世紀の今風に読み解いてみたい。
それは我田引水の手前勝手な解釈になるだろう。
前置きはこれぐらいではじめよう。

一 忍耐を要す

 これは何事に置いても言えることだ。途中で断念すればそれは「失敗」に終わる。
成果が出るまで継続すれば、それは「プロセス」ということなる。
「ふしぎ!?」の謎解きには、馬鹿みたいひとつのことの「繰り返し」が必要だ。
「忍耐」というと、なんとなくストイックな雰囲気になるが、そうではない。
謎解きは、ある「臨界点」を越えると面白くなってくるのである。面白くて面白くてしかたなくなりついつい「繰り返し」続けてしまうものなのである。「臨界点」に達するまではひたすら「繰り返す」のみ!!

▼次に行こう!!

二 精密を要す
 これは私などは、もっとも苦手とするところだ。自然から学ぼうとするとき、より正確な自然の事実から学ぶ必要がある。観察や実験によって自然に問いかけ、「ふしぎ!?」を追求していくとき、観察や実験の「結果」より正確に精密に記録化していかなければならない。誤った事実認識から次なる「ふしぎ!?」は生まれてこないのである。

この調子でいくと何日かかるだろう?
まあいいか。自分で面白いので続けてみよう。

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コメント

楠田先生、こんにちは。

 鈴木勝浩です。

 外側から、一挙にセンターまでいくのではなく、
 ある程度までいったら、次は、
 センターから、外側へ横糸をはるのですか?
 このクモ特有なのかもしれませんが・・・。
 観察していないので、わかりません。

 貴重なご報告、ありがとうございます。

投稿: 鈴木勝浩 | 2013/07/30 06:13

楠田先生、こんにちは。

 鈴木勝浩です。

 どうも、突然、姿がなくなったコガネグモが
 気になります。

 もしかしたら、どこかに産卵に行き、
 そして、亡くなったのかも・・・。

 楠田先生、
 私自身、コガネグモを飼育したことがないので
 よくわからないのですが、

 どこかに「卵のう」があるかもしれませんね。

 クモの場合、多くの卵を産み、そこに糸を
 からげていき、袋にします。

 たしか、コガネグモの場合は、壺のような
 形だったと思います。

 ネットで調べてみますね。

http://www.coara.or.jp/~ynakamra/kumo/koganegumo.html

ここには、コガネグモの産卵のことが
 書かれていました。

 卵のうの形はなかったので、
 また、探してみます。

投稿: 鈴木勝浩 | 2013/07/30 06:25

楠田先生、こんにちは。

 鈴木勝浩です。

 先ほどの、私のコメントは、誤りでした。

 壺状の「卵のう」は、ナガコガネグモでした。

 コガネグモの場合、多角形の「卵のう」の

 ようです。

http://spider.art.coocan.jp/studycenter/gakkenkumopoint.htm

 この中に、コガネグモの「卵のう」もあります。

 楠田先生、「卵のう」
 クモによって、多種多様なんですよ。

 おもしろいでしょう!

投稿: 鈴木勝浩 | 2013/07/30 06:33

楠田先生、

クモの卵のうの画像の一部です。

http://nono22.sakura.ne.jp/musi/kumorannou.htm

投稿: 鈴木勝浩 | 2013/07/30 06:36

楠田先生、こんにちは。

円網の張り方です。

http://homepage3.nifty.com/~hispider/spiderwebbook/shinkaia/orbweaverbehaviour.htm

上記の説明は、信頼のできる方が書いておられます。

もしかしたら、
水平円網をはる
シロカネグモ類は、特殊な面があるのかも・・・。
横糸の張り方、
楠田先生、また、観察していただけましたら、
幸いです。

失礼いたします。

投稿: 鈴木勝浩 | 2013/07/30 06:53

鈴木勝浩さん
たくさんのコメントありがとうございます。
今日もさきほどクモの観察に歩いてきました。
クモの糸の張り方、一例をみただけではなんとも判断できないですね。
 今日も別のクモがネットを張るのを見ました。
途中までだったのでわからなかったです。
でも途中で複雑な動きをしました。ネットの張り方も種類よってちがうのかもしれませんね。

投稿: 楠田 純一 | 2013/07/30 18:45

鈴木勝浩さん
「コガネグモ」のことありがとうございます。
見れなくなってしまっても、「未練」を残しています。
いつか九州、四国にもでかけていこうかと思ったりしています。
 卵のうについてもぜひ見たかったです。
「クモの子散らしたように…」を自分の眼で見たかったです。コガネグモ情報もありがとうこざいます。

それから「先生」は少しはずかしいので…。
教えてもらっているのは私の方だし。

投稿: 楠田 純一 | 2013/07/30 19:05

鈴木勝浩さん
たいへん興味深いクモ情報をありがとうこざいます。
紹介していただいたところ見せてもらいましたがとても面白かったです。
http://spider.art.coocan.jp/studycenter/gakkenkumopoint.htm

とてもくわしく調べておられるのですね。
ほんと「卵のう」みていくだけでもおもしろそう。
やっぱり当分「クモばっかり病」はつづきそうです。

投稿: 楠田 純一 | 2013/07/30 19:21

鈴木勝浩さん
「卵のう」の観察だけでもこれだけでもけっこう楽しめそうですね!!
ありがとうございます。
これだと冬場まで楽しめそうだ。o(^o^)o ワクワク
ありがとうこざいます。

投稿: 楠田 純一 | 2013/07/30 19:28

鈴木勝浩さん
クモの網のはり方も面白いですね。
これついてもとてもうれしい情報をありがとうこざいます。
http://homepage3.nifty.com/~hispider/spiderwebbook/shinkaia/orbweaverbehaviour.htm

投稿: 楠田 純一 | 2013/07/30 19:38

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