新・「自由研究」のすすめ試論(60)
▼巧妙に張られたコガネグモのネットにひっかかってしまったのは「私自身」かも知れない。
昨日も朝夕にその場所に行ってみた。
いずれときにもコガネグモは中央の「定位置」についていた。夕方の観察のときは少しゆっくりとネットを見せてもらった。
見れば見るほどみごとである!!
一旦乱れてもすぐさまリフォームされてしまう。こんな巧妙なものを造り出すクモとはなんと知恵者なんだろう。
クモの糸と一概に言っても、どれも同じではないようだ。
外枠を作っている太い糸、縦糸、横糸、そしてあの白い帯…
それら観察しながらどんどんクモの「ふしぎ!?」が湧き出てくる。
・クモと昆虫とどこがどう違うのだ?
・クモはいつごろ地球上に出現したのだ?
・こんな巧妙なネットを造り上げる技を獲得したのだろう?
・糸はどんな物質でできあがっているのだろう?
等々。
そう言えば、Webの語源はここにあったはずと気づいた。
▼ここしばらくは、せっかく出会ったコガネグモの「ふしぎ!?」とつき合っていこうと決めた。
持てるものを総動員して。
提唱している「アカソナキヤ方式」も
なんの「知識」もないシロウト人間の「無手勝流」流儀も
すべてを駆使して、「ふしぎ!?」を追いかけてみよう。
これまでもそうだった。
何のエサも与えずナイロン袋の中で261日生き続けたコウガイビル!!その「ふしぎ!?」を追いかけていたら生命科学最前線にまで行きついた。
我が家の庭にもアタリマエのようにいたクマムシ!!その「乾眠」の「ふしぎ!?」を追いかけていたら、究極の不思議「生命と時間」にいたった。
「知識」ないことを残念がりばかりせずに、私の「ふしぎ!?」を徹底して追いかけていればきっと見えてくる「世界」があるはず。
それは今「確信」になりつつある。
▼でもこんな面白い「ふしぎ!?」ほっておくはずがない。
きっと先行する「研究者」がいるはずだ。それをさがしてみようと思った。
今回はネット検索だけではなく図書館に出かけることにした。
予想はあたっていた。
みつけたのだクモの「ふしぎ!?」にはまりきっている人を。
こんな本をみつけた。
◆『クモの糸のミステリー~ハイテク機能に学ぶ』(大﨑茂芳著 中公新書ワイド版 2003.10.25)
「はじめに」と「目次」を見るだけで、いっぺんにこの人が気に入ってしまった。
「はじめに」を読むとこの人がかなりの重度の「ばっかり病」の持ち主であることがわかる。
クモの「ふしぎ!?」を追いかけていてあの『ネイチャー』に記載される論文まで書いておられるのだから半端な「研究者」ではない。
第一章「クモの不思議に出会う」から始まっているではないか。
いきなりこんな本に出会うとは、今回もまたラッキーな気分になってきた。
▼この本を読むのと並行しながら、私のクモの「ふしぎ!?」を追いかけていこうと思う。
飛び跳ねる魚の「ふしぎ!?」も追いかけたいが、不器用な私は複数の「ふしぎ!?」を同時にというのは無理である。でも観察だけは続けて置く。
昨日も夕方、川面に飛び跳ねる魚を見た!!一昨日よりは数は少なかった。
川が少し濁っていたことと関係するのかも。
さあ、もう少し明るくなったら「あの場所」に行ってみよう!!
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