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【授業】実験には「失敗」はないのだ!!

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▼大賀ハス「あこがれの4日間」の第一日目は雨だった。
アブラムシ被害も克服して、ついにその日はやってきた。大賀ハスの花は早起きだ。
出かけ前(7:18)には、蕊たちも見えてきていた。一年ぶりに見るその姿はやっぱりきれいだった。
思わず鼻を近づけてみた。香りもやっぱり…
帰宅して観察池に行ったとき(13:17)にはもうすっかり花は閉じてしまっていた。
今朝も雨は降り続いていた。
▼銅をステンレスの皿の上で加熱して酸化銅を得る実験をした。
同様にマグネシウムでも実験をした。
各班質量変えてやって表にまとめグラフにすることを試みた。
銅の場合はなんとか「酸化銅」になって質量増加が読みとれた。
マグネシウム場合は「酸化マグネシウム」になったはずなのにひどい場合は質量減少も…
「あれ!?」
「この実験「失敗」や!!」
「えっ…」
▼「定比例の法則」をプルーストが唱えたのは1799年だ。
たった214年前だ。
 まだ「原子」はしっかりと見えていなかった。ドルトンが「原子」を言い出す前だった。
実験につぐ実験を繰り返しながらプルーストはこの説を唱えたのだろう。
▼「原子」が見えてきた21世紀の今ならどうだろう。
すでに
「物質の出入りがなければ、質量は変化しない」=「質量保存の法則」は学習していた。
それも「原子」の眼で見れば納得だった。
ではここでこそ使って欲しかった。
「あれ!?」
「どうして、こんなことなってしまったんやろ?」
「そら、網かぶせていたけどパチパチとなんか飛んどったもん」
「モヤモヤとしたものが出て行ったもん」
「…」

そうだ、この実験は「失敗」ではない。
この実験で「質量保存の法則」がより確かなものになったんだ。
そもそも実験に「失敗」なんかないのだ。
予想していた通りにならなければ、その理由を考えればいい。
そこにこそ実験の意味がある。
実験は謎解きのワンステップにすぎない。
そこからあらたな「ふしぎ!?」が生まれこそ「実験」だ!!

さて、「あこがれの4日間」第二日目、もうはじまっただろうか?

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