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【授業】「質量保存の法則」はアタリマエ!?

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▼なんという暑さだ!!
「梅雨晴間」などというものではなかった。真夏そのものだった。
気温は34.2℃まであがっていた。
「雲見」もすっかり夏バージョンだった。きっと大きな積乱雲・入道雲ができるだろうと思っていた。
ところがその予想はちがっていた。
夕方には雲はすっかり消えていた!!
▼「消えていたら、無くなっている」と考えるのがアタリマエ!!
丸底フラスコのなかに酸素をいっぱいつめた。そして炭のかけらを入れた。
丸底フラスコを加熱して炭に火をつけた。
丸底フラスコをグルグル回す。火のついた炭がきれいだ!!
火が消えて回すのをやめると、炭は消えていた。
原子の絵も描いて考えたみた。二酸化炭素になったのだ。(石灰水で確かめた。)
質量を測ってみた、変わりはなかった。
アタリマエだ、炭素原子は不滅だ!!丸底フラスコのなかにちゃんとあるのだから…。
これがひとつの「原子論」へのシナリオであった。
いったんは納得したかに思えた。
しかし、…。
▼ラボアジェがそれまでの自分の考えをまとめ、「教科書」をつくったのは1789年。
そこで質量不変の法則を次のように述べていた。

「……すべての操作において、その前後等量の物質が存在すること、および、元素の質と量とは同一のままで、ただ変化と変態のみがおこること、これらのことは公理とみなすことができる……」(ラボアジェ『化学教科書』1789年、原定雄訳より)『化学のすすめ』p88より

「元素」が「原子」になるのはもう少し後のことだった。
▼それから224年経った今、現行学習指導要領ではこうだ。
(ア) 化学変化と質量の保存
 化学変化の前後における物質の質量を測定する実験を行い,反応物の質量の総和と生成物の質量の総和が等しいことを見いだすこと。

こうしてみるくると
「質量保存の法則」は化学変化の鉄則中の鉄則といえる。
▼「原子」が見えるようになれば、これはアタリマエ中のアタリマエ!!
それが今回の授業の文脈であった。
でも翻って考えてみると、それはそんな簡単なことだろうか。
仮に「原子」が見えはじめたとしても、モノが消えて見えなくなったしまったら、それはやっぱり「無くなってしまった」と考えてしまうのである。
 何千もかけてやっとたどり着いた「原子」。
そうやすやすとわかった!!ことにはならないのだ。
「質量保存の法則」がほんとうにアタリマエ!!
と言えるまでには「ナルホド!やっぱり」体験を繰り返す必要があるんだ。
道のりが遠いほど、感動も大きいのだ。
何度も使ってみてこそ、ツカイモノになるのだ。

今日も朝から日射しがきつい。今日はどんな雲が見えてくるだろう。
また消えてしまうだろうか。それとも…。

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