« 【お薦め本】『認識の三段階連関理論(増補版)』(庄司和晃著 季節社) | トップページ | 【祝】本日(2013/05/16)、理科ハウスは満5歳に!! »

【授業】「鉄と硫黄の化合」実験はどこから!?

Dscn5445

▼祭りの終わった後は寂しく哀しい。あの寂寞感、喪失感…。
でも植物はちがっていた。あの豪華な花が咲いたボタンの「祭り」が終わった。
そのあとにはこれまたみごとな「実」が残っていた。ボタンにとっては実は本命はこちらだったのだろう。
豪華な花はそのための「準備」だったのだろう。
では、他の植物の花はどうだろう?どんな「戦略」を展開しているのだろう?
▼授業は定番中の定番実験「鉄と硫黄の化合」実験に入って行く。
新・私の教材試論のなかでも何度も確認してきたこと。
定番実験には必ず「歴史」をもつということ。
そしてその「歴史」を知ると言うことは、最高の教材研究になるということ。
▼では、この「鉄と硫黄の化合」実験はどんな「歴史」をもつのだろう。
もう一度ふり返ってみる。
「歴史」を知ると言っても0からではたいへんである。ながく続けられてきた定番実験なら、きっとその実験の開発研究に携わってきた先達がいるはずである。
まずその研究に学ぼう!!
私の場合は「鉄と硫黄の化合」実験については大竹三郎氏であった。
「鉄と硫黄の化合」実験は「鉄と硫黄のダンゴ」実験とセットでその「歴史」をみておく必要がある。
大竹三郎氏は
■『理科実験法の再検討~教材論的研究~』(大竹三郎著 明治図書 1980.10.5)
のなかで、この実験のルーツを追っています。
・オストワルド『化学の学校』(下巻 p112~p114)
・大幸勇吉著『化学講義実験法』(共立出版1938)
・宇田川榕菴『舎密開宗』(1837~)
・ニュートンの『光学』(1704)
こうしてそのルーツを追い詰め、たいへん興味深いことを言っています。
●「鉄・硫黄のこの実験は、戦後派のわたしたちには目新しくても、戦前のある時代では、多分、普通の実験だったと思います。」(同書 p118)
●『結局、わたしの想像では、この反応は錬金術時代のもので、そのはげしさからたいへん注目されていた反応だったと思います。』(同書 P119)
▼ついには錬金術時代まで遡る定番実験。
21世紀の今、すぐれた教材の法則
・3K(感動・簡単・きれい)1A(安全)の法則
・3H(ホット・本質的・ホンモノ)の法則
にも照らし合わせながら再々吟味をしてみようと思う。

そのとき思いだすのが、やはり大竹氏の次の言葉だ。

やはり、自分の中に、それだけの必然性がなくてはなりません。そうした必然性は、果実の熟するのに似ていて、ある期間の熟成を待たないと、具体的に現れてこないようです。それもなにかのきっかけが必要です。わたしの場合実験改善の必然性も、新しい実験の発見も、そのきっかけは、授業における子どもの発言です。また、授業をした先生のつまずきです。(同書 P120より)

さあ、今日授業やってみよう!!

|

« 【お薦め本】『認識の三段階連関理論(増補版)』(庄司和晃著 季節社) | トップページ | 【祝】本日(2013/05/16)、理科ハウスは満5歳に!! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【授業】「鉄と硫黄の化合」実験はどこから!?:

« 【お薦め本】『認識の三段階連関理論(増補版)』(庄司和晃著 季節社) | トップページ | 【祝】本日(2013/05/16)、理科ハウスは満5歳に!! »