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本日(2013/03/13)、第29回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼里の野がいっきょに色づきはじめた。色づくと言えば、やはりその代表はタンポポであろう。
誰もがよく知っているつもりのタンポポ。しかし、少しくわしく調べてみると知らないことがいっぱいだ。
長年5月連休課題の定番にしてきた『タンポポの研究』は、私に知らなかった「科学的常識」をいっぱい教えてくれた。
▼その「科学的常識」とは?、を問いかえすのが今日だ!
本日(2013/03/13)は第29回オンライン「寅の日」である。読むのは「流言蜚語」である。
◆第29回オンライン「寅の日」
●「流言蜚語」(青空文庫より)
 まずこれが書かれた時代をみておく。(書かれたのは1924年9月)
『寺田寅彦 いまを照らす科学者のことば』(池内了編集 河出書房新社)の略年譜より引用させてもらう。(寅彦の年齢は数え年)

●1923年(大正12) 46歳  一月『冬彦』集、二月『藪柑子集』出版。九月、東京・上野で関東大震災に遭遇、火災旋風など震災被害調査を始める。
●1924年(大正13) 47歳 五月、理化学研究所の研究員になる。翌年、寺田研究室に中谷宇吉郎を助手として迎える。十一月、海軍省からSS飛行船爆発事故の原因究明を命じられ研究に着手。長女貞子が結婚。

▼文章はいきなり「水素爆発」の話からはじまる。
そして、この水素燃焼伝播の状況と「流言蜚語」を結びつけて

流言蜚語(ひご)の伝播の状況には、前記の燃焼の伝播の状況と、形式の上から見て幾分か類似した点がある

こう言い、その訳を次のように説明する。
何とならば、ある特別な機会には、流言の源となり得べき小さな火花が、故意にも偶然にも到る処に発生するという事は、ほとんど必然な、不可抗的な自然現象であるとも考えられるから。そしてそういう場合にもし市民自身が伝播の媒質とならなければ流言は決して有効に成立し得ないのだから。

▼先の時代背景を理解しながら読むよりよくわかるような具体例が続く。
そして最後、いつものようにもっとも言いたかったことを持ってきている。
「科学的常識」とは何かを次のように語っている。
科学的常識というのは、何も、天王星の距離を暗記していたり、ヴィタミンの色々な種類を心得ていたりするだけではないだろうと思う。もう少し手近なところに活きて働くべき、判断の標準になるべきものでなければなるまいと思う。

 さらには、「科学的常識」の限界についてもちゃんとふれていた。

 勿論、常識の判断はあてにはならない事が多い。科学的常識は猶更(なおさら)である。しかし適当な科学的常識は、事に臨んで吾々に「科学的な省察(せいさつ)の機会と余裕」を与える。そういう省察の行われるところにはいわゆる流言蜚語のごときものは著しくその熱度と伝播能力を弱められなければならない。たとえ省察の結果が誤っていて、そのために流言が実現されるような事があっても、少なくも文化的市民としての甚だしい恥辱を曝(さら)す事なくて済みはしないかと思われるのである。

「科学的常識」 それは今風に言えば、「科学リテラシー」と私は読んだ。
3年目の歩みのはじめに読む価値はありそうだ!!
 

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