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本日(2013/02/05)、第26回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼立春の昨日、けっきょく朝から夕方まで雨だった。雨が少し小降りの時に何度か定点観測地に立ち、「雲見」をしてみる。最初はこれでは「雲見」にならぬと思っていたが、何度かそれを繰り返しているあいだに、これも面白い!!と思うようになった。微妙に雨雲が変化していっているのである。考えてみると「雨が降る」というこれほどありふれた気象現象で興味深いものはないのではないだろうか。
こんなアタリマエ「ふしぎ!?」を我らが寅彦も見逃すはずはなかった。
▼九州地方では早くも「春一番」が吹いたという。
もっとも身近にあってくらしと直結している「雨が降る」「風が吹く」という現象を寅彦はどうとらえ書き残してくれいるだろうか。
 それを読むのが2月のオンライン「寅の日」である。
今回はまず「雨」である。
◆第26回オンライン「寅の日」
●「凍雨と雨氷」(青空文庫より)
▼ひとつのことを学習するのに一般則から少しはみ出した特異なものを知ると、より学習が深まるということはこれまでよく体験したきたことである。
 今回もちょっと似たようなところがあった。
 「凍雨」「雨氷」というものがどのようにしてできるのかを今一度、寅彦の文章を読みながら学習した。そうすると「雨・雪がどのようにして降るのか…」というアタリマエの「ふしぎ!?」を深めることができた。寅彦の解説は端的で的を射ていた。

 凍雨と雨氷はほぼ同様な気層の状態に帰因する。すなわち地面に近く著しく寒冷な気層があって、その上に氷点以上の比較的温暖な気層のある場合に起る現象である。凍雨の方は上層で出来た雨滴が下層の寒冷な空気を通過するうちにだんだん冷却して外部から氷結し始めるということは、内部に水や不透明の部分のある事から推定される。また中層の温暖な層の上に雪雲がある場合には、そこから落ちる雪片の一部は中層を通る時に半融解して後に再び寒冷な下層に入って氷結し、前に挙げた特殊の形になるものと考えられる。雨氷の成因については岡田博士もかつてその研究の結果を発表された通り、やはり上層の雨滴が下層の寒気に逢うて氷点下に冷却され、しかも凝結の機縁を得ないために液状で落下し、物体に触れると同時に先ず一部が氷結し、あとは徐々に氷結するのである。
▼ところで私は、この「凍雨」や「雨氷」を自分の目で見た記憶がない。いやそれは正確でない、見たかもしれないけれど、それと意識して「観察」したことがない。  今年もどこかの地方で「観察」されることはあったのだろうか。 もしもあれば、「観察」写真でもオンラインで見せてもらえることはできないものだろうか。 寅彦も同じようなことを言っていた。
我邦におけるこれらの現象の記録は極めて少数であるらしい。しかし現象の性質上から通例狭い区域に短時間だけしか降らないものだとすれば、降るには降っても気象学者の耳目に触れない場合もかなりあるかもしれない。それで読者のうちで過去あるいは将来に類似の現象を実見された場合には、その時日、継続時間、降水の形態等についての記述を、最寄(もよ)りの測候所なり気象台なり、あるいは専門家なりへ送ってやるだけの労を惜しまないようにお願いしたい。

私は気象学者でもないし、専門家でもないがそんな情報交換できたら、日々の「雲見」もさらに面白くなるだろうなと思ったりするのである。

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