2013年1月のオンライン「寅の日」は #traday
▼昨日は大賀ハスの定例観察日であった。蓮根の植え替えから38週目である。観察池の氷は融けていた。枯れ葉は朽ち果てようとしていた。ボロボロになりやがて泥に帰って行くのだった。きっと他の蓮田でも同じようなことを繰り返しているのだろう。何年も何年も…。
自然は循環しているのだ。
▼2012年12月も20日を過ぎたので来月のオンライン「寅の日」の計画を考える時期である。
2013年1月のオンライン「寅の日」は2回である。
・第24回オンライン「寅の日」…2013年1月12日(土)
・第25回オンライン「寅の日」…2013年1月24日(木)
これはあくまで「めじるし」の日である。定例的に継続していくための期日設定である。
この日に限定してということではけっしてない。
過去に読んだものでも、日付関係なしに話題なることは大歓迎である。
どんなメディアを使って展開していくかも来年以降の課題でもある。
▼さて2013年1月であるが、
▼「自由画稿」(青空文庫より)
を読みたいと思っている。
そう思ったのは、今年最後のオンライン「寅の日」は奇しくも寅彦の命日である12月31日だ。
そこで読むのは亡くなった年に発表された「日本人の自然観」である。
そのつづきということで、同年(1935年)に発表されたものを捜しているときに、「自由画稿」をみつけたのである。
これは1935年(昭和10)に『中央公論』(1月号~5月号)で発表されたもののようだ。
これなら考えていたことに合致する。
それに、この文章の「はしがき」とっても気に入ったことが書かれていた。
どんな瑣末(さまつ)な科学的知識でも、その背後には必ずいろいろな既知の方則が普遍的な背景として控えており、またその上に数限りもない未知の問題の胚芽(はいが)が必ず含まれているのである。それで一見いわゆるはなはだしく末梢的(まっしょうてき)な知識の煩瑣(はんさ)な解説でも、その書き方とまたそれを読む人の読み方によっては、その末梢的問題を包含する科学の大部門の概観が読者の眼界の地平線上におぼろげにでもわき上がることは可能でありまたしばしば実現する事実である。読者の頭脳次第では、かなりつまらぬ科学記事からでもいろいろな重大問題の暗示を感知し発見し摂取し発展させることもしばしばあるのである。
なんともすごい寅彦流の勧誘・挑発的な文章だろう。
▼ならば、78年の時空を超えた読者としてこの「勧誘・挑発」を受けてみようではないかと思ったのだ。
しかし、この「自由画稿」は十八編もの随筆からなる。これを一度に読んでしまうのには無理がある。
そこで、ある程度焦点をしぼり1月にはそのうちの2編だけを読むことにする。
・第24回オンライン「寅の日」…2013年1月12日(土)「十 うじの効用」(「自由画稿」より)
・第25回オンライン「寅の日」…2013年1月24日(木)「十一 毛ぎらい」(「自由画稿」より)
もちろん読む人によっては他の編の方が興味深いということもあるだろう。その場合はあわせて話題にできればと思う。
重ねて繰り返すがまだオンライン「寅の日」で「○○でなければならない」はまだつくられていないのだ。
これからもつくられることはないだろうと思っている。
昨日(2012/12/22)の夜も再び、月を撮った。
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