サイエンスコミュニケーター宣言(201)
▼今、外に出たら西に傾いたオリオンがとてもきれいだった。もちろんもう月はなかった。
その月を昨日は二回撮った。やっと雲がうすくなり出した夕方(18:27)と眠る前(21:13)です。アタリマエであるが同じ月でありながら少し違うように見えた。傾きだけでなく微妙に変化しているように見えた。
刻々と時間は過ぎて行っているのである。学生時代に英語の時間に教えてもらった
「He is not what he was 」
あれが好きだった。今でもときどきつぶやくのである。
▼「30年前の今」はどうだったんだろう。「私の理科教育史」をつづける。
【「地下茎」第9号 1982.4.15】
この号も発行は日付より少しずれ込んだようだ。
巻頭言は「「自然」を教室に」だった。そこで「かわりだね・はしりもの」(「はしりもの ・かわりだね」の方がよく使ってきたかも知れない)の実践にふれていた。
これはずっとずっとこだわり続けてきた実践だ。
Webの時代になってもこだわっていた。
◆Web版『はしりもの・かわりだね』
のささやかな取り組みもこれへのこだわりのあらわれだろう。
そして、「これから」もまたちがったかたちでこだわり続けるだろう。
▼そのころの授業のようすの一部をまとめていた。
◆「化学変化の第一歩~分解・化合・燃焼~」『理科教室』1982年5月号より)
今もやり続けている実験がいっぱいあるのに自分でも驚いてしまう。
[闇市開業 その5]は、『ストローとクリップで浮沈子を』(p7)だ。
そうだこのころ「浮沈子」に凝っていた。「浮いてこい!」のおもちゃとして親しまれいた浮沈子は、きわめてすぐれた教材だと思っていたのだ。
▼地下茎舎へのお便りというかたちでの岸田孝蔵先生の「すべての地学現象と生物を結びつけて総合的な科学の勉学こそ最も大切かと思います。」の提言は30年の時空を超えて、きわめて今日的である。
一号ごとに「そのときの 今」を追う作業はけっこう時間がかかるものである。
でも楽しく面白い作業である。
ゆっくり ゆっくり 急ごう!!
さあ、あのオリオンは沈んでしまっただろうか。
金星はのぼってきたかな。今日も「宇宙見物」しながら作業すすめよう。
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