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サイエンスコミュニケーター宣言(200)

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▼「そうだったのか!」
「そりゃそうだ!!」と昨日の夕方にもこの「アタリマエの科学」に感動していた。
 昨日は一日雲が厚かった。これではあの月は見えないだろうと半分あきらめていた。ところが夕方になってその雲はどこに行ってしまったのだろうと不思議になるぐらい空は晴れてきた。あきらかに一昨日よりも大きくなった月が見えてきた。その月を例によって撮った。比較的クレーターもよく撮れるようになったなと満足していた。
しばらくしてから再び外に出た。そのときだ、この「アタリマエの科学」に気づいたのは。
 前回同じ頃に月を撮っていてあの林のあのあたりに没していったと頭のその軌道を描いていた。それが昨夕は違っていたのだ。その林より北の池に没するように沈んでいたのだ。北へずれていたのだ!!
なんというアタリマエ!!今さらならの感動である。
▼30年前だって、月は同じように動いていたんだろうな。そしてその当時の「私の科学」はどこにいたんだろう。
「私の理科教育史」を続ける。
【「地下茎」第8号 1982.3.15】
[例会報告]に面白いことが報告されていた。
「イオン飲料・アルカリ性 ポカリ・スエットのpHは3.6?!」
たまたま持って行っていたポカリ・スエットのpHを測り驚いているのである。さらには蒸発皿にうつし加熱して灰にして再び水を加えpH測定をしているのである。「アルカリ性」飲料の謎解きを今さらの「感動」をともないながらやっているのである。これが地下茎舎の作風になりつつあった。
[闇市開業その4]
では、「ポリ袋エアマットで圧力と力を」を紹介している。
 透明で丈夫なナイロン袋をさがしていて、「つけもの袋」に行き着いたときの感動を私は今も忘れない。
▼年度末であったから、一年間の授業をふりかえって生徒たちにアンケートをとっていた。
「中学1年生の授業を終えて~生徒アンケートより~」
 そのなかで「お気に入り実験ベスト10」をあげている。
1.水素の燃焼
2.FeとSの化合(Fe+Sのダンゴを含む)
3.野外観察(ヨモギとオオバコ、光とり競争、つる植物、その他)
4.ゴミ袋熱気球
5.ミミズの解剖
6.エーテルの引火
7.液体窒素を使って
8.アンモニアの噴水
9.ポリ袋・エアマットを使って
10.ドライアイスを使って(三態変化)
 こう書きながら驚いてしまう。今となにかが変わったのだろうか。
けっきょく同じようなことを繰り返してきたのだろうか。
▼そのころよく手紙を書いていた。もちろんメールはなかったから手書きの手紙だ。
ヘタクソな文字できっと失礼な乱文であったのだろう。
宛先はお世話になった方や、本の紹介をさせてもらった著者だった。
この号では、『新版 新しい生物学教育』の著者延原肇先生の「応答」を紹介させてもらう。
それは手紙の「応答」というより、生物教育の提言だった。
「自然を基本体験・学習の場として」
「植物のからだはタンパク質から」
今読みかえしてみてもきわめて示唆に富むものだ。
それから30年!出された「宿題」の何分の一をやっただろうと考えると…

さあ、今晩も月を見ることできるだろうか。どこに沈むかしっかりみておこう。

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