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サイエンスコミュニケーター宣言(192)

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▼玄関先のバケツに浸けたヒガンバナの花茎がそろそろ腐りはじめた。それにともなって水分補給を受けていた子房部も緑を失い黒ずんできた。「種子もどき」も色づいてきた。花茎の1本だけがまだ妙に元気だ、だからその先の子房部も膨らみ続けているようだ。
 これで明らかになってきた、水分補給さえすれば子房部に「種子もどき」はできることが。
でも私はまだ納得できていなかった。
ヒガンバナの種子の「ふしぎ!?」に
▼どこまでも等身大に語る『私の理科教育史』をつづける。
70代から80年代へすすめる。
「学習指導要領」「科学・技術史」「日本理科教育史」などについてはすでに
・サイエンスコミュニケーター宣言(124)
・サイエンスコミュニケーター宣言(125)
・サイエンスコミュニケーター宣言(126)
あたりで概観していたので、ここではより等身大に綴る。
▼1981年は「私の理科教育史」にとって特別意味のある年であった。
それは「姫路理科サークル(地下茎舎)」発足の年であるからだ。「記録」に残ったものを見てみる。
【『地下茎 準備号』1981.07.29】
で5つの提案をしている。
【提案その1】 サークルの発足について(なぜ、今サークルなのか)
【提案その2】 例会について
【提案その3】 学習会について(『化学入門』高橋金三郎著、『理科教室』)
【提案その4】 『地下茎』の発行
   ・何をのせるか(「例会・学習会報告」「授業実践」「三行レポを書こう」「闇市開業:実験紹介」「Book」「その他どんなことでも」)
   ・発行日 毎月15日
   ・「地下茎」とは
    

「地下茎のごとく、一時的に、枯れたり、刈りとられようと何m何㎞とのびていき、たくわえた栄養(教材研究)ですばらしい花(授業)をさかせよう。とにかく、ほそぼそとでも、たのしくながくやっていきたいですね」

【提案その5】 会員をふやそう

ひとつひとつの提案を見ていても、思いだけは今も引き続いていると思ってしまうのである。
▼【提案その1】の発足趣旨について次のように書いていた。

 …私たちは、よく子どもたちに言うではないか。「ひとりで考えてわからなければ友だちに聞いてみろ、きっといい考えをもっているぞ」と。
 「なんとかならぬか」と思い悩んでいることも案外すぐとなりの人がいい案をもっているかも知りません。実は、子どもたちの学習形態も教師の学習形態も同じなのではないでしょうか。
 多くの仲間で考えてみると、すばらしい創造実践も生まれてくるかも知れません。
 そこで、こんなサークルをつくってみようと思うわけです。
 すでに、多くの全国の仲間たちが、すばらしい実践を多くつくりだしています。これを共同吸収していこういうわけです。ひとりでも多くの参加を期待しています。(「地下茎 準備号」より)
 

 自分でも少し恥ずかしくなってくるぐらい私は同じことを繰り返しているのです。
「無手勝流」の思考は驚くほど「単細胞」思考なんです。
 そんな言い方をすると先日観たアメーバなどの原生動物たちや最近急激に興味がわいてきた「粘菌」たちに申し訳ないですね。
 最近、これまでやや自嘲的に使ってきた「単細胞」思考は、実は誇れる思考方法なのではないかと思ったりしています。アメーバーくんたちよ! ありがとう!! 
   

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