観察からうまれるヒガンバナの「科学」!! #higanbana
▼定点観測地で常時ヒガンバナの今が観察できるようになって、今さらのことが気になっていた。「一輪のヒガンバナをつくる5~7の小花がどんな順番で咲くのか」という疑問である。
そんなものに順番なんかない、アトランダムなものなんだろうか。それともなんらかのわけがあって約束事があるのだろうか。観察対象の一輪を定めた。
大賀ハスの花弁がひらくのにならって仮説を立ててみた「左巻き」「右巻き」というような。帰宅して見てみるとさっそくその仮説はくずれた!!お向かい同士が咲いているのである。ではこの後…
▼さらに夕方、日がかげり出した頃、定点観測地の「引っ越し組」を観察していてものすごいヒガンバナを見た!!
花芽が地面からニョッキリと顔を出そうとしていたのだが、その頭には土塊をのせたままだ。
なんというたくましい姿だ。!!それはまさに地面を突き破ってというのがふさわしい。
このエネルギーはどこからと魅入ってしまうのである。
▼身近なところに「定点観測地」をつくることは、継続観察を可能にし、たくさんの「発見」に出会わせてもらえる。
今は「引っ越し」したこのヒガンバナについても過去に継続観察し、その記録を残していた。
毎年観察を続けてきたが特にまとまったものとしてはふたつある。
ひとつは、今から13年前の
◆「楠田 純一のヒガンバナ観察日誌」(1999/9/11~1999/10/31の記録)
もうひとつはそれから11年経った
◆『人の暮らしに密着するヒガンバナ』のための画像集Ⅰ『花から葉へ』(2010/9/22~2011/1/16の記録)
このふたつの記録は同一の株の記録である。
偶然であるが、比較的はやく開花期をむかえた年と遅れた年のものであるから、ひとつは「今年はどうだろう?」と考えるのに目安になる。
▼これは点と点を「時間軸」でつないだ記録である。
今度は時間を今に固定して「空間軸」でつなぐことができたら、何が見えてくるだろう。
点と点をつなげば線になる。線と線と結べば交差するところができてくる、そこに「科学」が見えてくるような気がする。
観察からはじめるヒガンバナの「科学」は今始まったばかりである!!
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