サイエンスコミュニケーター宣言(173) #sciagora12
▼玄関先の屋外に置いたバケツのなかに、私は10/8にヒガンバナスポット巡りをしたとき採集した花茎と定点観測地近くの花が咲いた後の花茎を突っ込んでいる。「まさか」の淡い期待をかけてのことである。次々としぼんで枯れていく子房部をみながらほぼあきらめていた。なかには最後までふくらみを保持し「ひょっとしたら」と期待をつないでくれるやつもある。そう、私はけっしてヒガンバナの「ふしぎ!?」を追うことを断念したわけではない。
月の方もまだ続けていた。つづけることだけが無手勝流の私の唯一の作戦だ。
▼サイエンアゴラ2012の準備をすすめる。
昨年度のテーマ=「新たな科学のタネをまこう—震災からの再生をめざして」のタネ!!。
私は一年間でどんなタネをまいただろう。ふりかえってみると2つだと思っている。
ひとつは
(1) 「日本理科教育史」への注目!!
もうひとつは
(2) オンライン「寅の日」
である。いずれも現在進行形である。
このまいたタネが成長し花を咲かせ実をつけるか、途中で枯れてしまうか。
つづけてみなければわからない。今は、続けるのみ。
▼今年の開幕シンポジウムテーマ=「「伝える」から「つくる」科学コミュニケーションへ」を我田引水の手前勝手に読み解くとこうだ。
できあがった「科学」の伝達に始終する一方通行の科学コミュニケーションでなく、小さな「ふしぎ!?」が出発した「私の科学」を双方向で発信しあう科学コミュニケーションだ。それをシンポジウムテーマは提言しているのではないだろうか。
さらに言うなら、その科学コミュニーションのなかから生まれる「科学」こそが、「これからの科学」の名に値するものでないだろうか。
それは「科学は交叉(交差)するところに生まれる!!」にツナガルのだと思う。
▼そんな視点でプログラムをチェックしていたら、ピッタリだと思うものをみつけた。
◆「みんなのぎもん」(主催理科ハウス・世界一小さい科学館)
だ。いつも多くを学ばせてもらっているあの理科ハウスの出展である。
参加者から出てきた「ふしぎ!?」に研究者はどう答えるのだろう。どんな「私の科学」を発信されるのだろう。
そして、その科学コミュニケーションのなかでどんな「科学」が生まれるのだろう。興味津々である。
同様の視点でもう少しプログラムのチェックをすすめてみよう。
サイエンスアゴラ2012まであと2週間だ。
ゆっくり ゆっくり 急ごう!!
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