« サイエンスコミュニケーター宣言(166) | トップページ | 【お薦め本】『小学館の図鑑NEO「岩石・鉱物・化石」』(萩谷宏 他編著) »

サイエンスコミュニケーター宣言(167)

Dscn9668

▼自分以外の人の「私の科学」と出会うことは発見に充ちている。それがその道のプロと言われてる人の「私の科学」ならなおさら面白い。一日「へえーそうなんですか!」を連発していたように思う。
それはオフライン「寅の日」そのものだった。
▼萩谷さんむかえてのどこを巡るかいくつかのコースを考えてみた。でも最終的には、もっともありふれた私の日常の「生活空間」にした。つまり私の通勤路、勤務校の校区等にした。
それは正解だった!!
▼柳田國男記念館・生家からスタートした。
そして山崎断層を西へ向かい安富校区へと向かった。へえーすごいと思ったことがいくつかある。
(1) 常に観察準備態勢である。いつもスタンバイOKだ。プロはちがうと思った。
 石を見る、即座に手にはルーペだ。近づいてみる触ってみる。即座に鑑定してみる。
 石ころひとつからでもう物語がはじまっていた。
(2) 視点がちがう。視点が本質的でわかりやすい。
 私は通勤路に山崎断層の典型地形が見られると思っていた。トンネルのない中国縦貫道、山崎-加西をつなぐ東西の昔からの街道。地形的にもそこで山裾がずれて谷ができているその風景こそが物語っていると思っていた。そこにばかり視点があった。
 萩谷さんはちがっていた。もっとアタリマエの本質的なところをついていた。「左ずれ」断層は、もっと南北の稜線のズレにあらわれていると見ていた。それはそうだ東西のズレは東西の座標軸で見るより南北の座標でみればよくわかるはずだ。稜線・谷はずれ、道や川もずれているはず。
 なぜこのアタリマエに気づかなかったのだろう!面白い!!
▼(3) 発想・思考がクリエイティブである。
 巡るあいまあいまにいろんなお話をうかがった。本作りの話、テレビの番組づくりの話、授業づくりの話などなど興味深いはなしばかりである。一見バラバラの話のように見える。聞こえる。
しかし、それらはやがて「創る」という一点に収斂していく。それがたまらく面白い!!
 そのつづきを今日半日楽しませてもらうつもりである。
それにしてもやっぱり
「情報は交叉するところに生まれる」
は実感する真実だ。


 

|

« サイエンスコミュニケーター宣言(166) | トップページ | 【お薦め本】『小学館の図鑑NEO「岩石・鉱物・化石」』(萩谷宏 他編著) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: サイエンスコミュニケーター宣言(167):

« サイエンスコミュニケーター宣言(166) | トップページ | 【お薦め本】『小学館の図鑑NEO「岩石・鉱物・化石」』(萩谷宏 他編著) »