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「赭鞭一撻」とヒガンバナ #higanbana

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▼今朝起きて外に出てみると月と金星がとってもきれいだった。あの月がとっても小さくなっていた。それだけ時間が経っているのである。空気は雨があがって急激に秋めいていた。
 いよいよヒガンバナと思ったら、またしても残暑だと天気予報が言っていた。今度の新しい月が満ちてくる頃には満開だろうか。
▼ヒガンバナを待ちながら、夏の終わりに牧野植物園で出会った「赭鞭一撻」が気になってしかたない。手に入れたノートをすぐ手の届くところに置いている。
「牧野富太郎氏が、 少年時代(18~20)歳の頃に書いた勉強心得。」と説明書きがある。
驚きである。こんなこと少年時代に自分で書くとは。
もの極める人は違うものだと感心してしまうのである。
その「おすそ分け」をヒガンバナの「ふしぎ!?」を追うのに応用してみる。
▼15項目のうち、今特に気に入っているのは二つだ。
ひとつは

十二 博く交を同士に結ぶ可(べ)し
 植物を学ぶ人を求めて友人にしなさい。
 遠い近いも、年令の上下も関係ない。
 お互いに知識を与えあう事によって、知識の偏(かたよ)りを防ぎ、
 広い知識を身につけられます。

である。
納得!!である。まったくその通りである。
いつも無手勝流で浅学な私が、ヒガンバナの「ふしぎ!?」を追うなかでどれほど多くの友人・師に出会ってきただろう。それがたまらなく面白いのだ。また、そのヒューマンネットワークこそ最大の成果なのかも知れない。
▼もうひとつは

十三 迩言(じげん)を察するを要す
 職業や男女、年令のいかんは植物知識に関係ありません。
 植物の呼び名、薬としての効用など、彼らの言うことを記録しなさい。
 子供や女中や農夫らの言う、ちょっとした言葉を馬鹿にしてはなりません

である。
なんとも説得力をもつ言葉である。私など60を越えて体験的にやっとわかりかけたかなと思えるようなことをほんとうに少年時代に書いていたとは…。
 「常民の科学」のすくい取りそのものではないかと思う。
ヒガンバナの「里名」の収集、ヒガンバナの生活利用など、今こそやっておきたい知っておきたい「ヒガンバナ情報」がある。
 そのときに肝に銘じておきたい心得である。

ほんと涼しくなってきた。しかし、季節は直線的に変化はしない。
螺旋的に変化する。
今朝もヒガンバナのつぼみ探索に歩いてみよう!!

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