新・「自由研究」のすすめ試論(55)
▼昨日の朝の散歩は、定例コースから少し延長してヒガンバナコースに変更してみた。もうひとつのヒガンバナ定点観測地であったB地点にいってみた。毎年、ヒガンバナの赤い松明の行列ができる場所だ。
ここもまたほ場整備で大きく変化している。あのヒガンバナの球根は掘り返されてしまってどこかにいってしまったのだろうか。それはまだわからない。もうしばらくの時間が必要なようだ。
▼夏休みの「自由研究」の報告会(発表会)をやった。
短時間の発表であったがとても面白かった。
おたがいに審査委員(評価委員)にもなってもらった。三つ観点で5点満点で点数化もしてもらった。
・C(コンテンツ 研究内容がどれほど興味深いものであるか)5点
・R(レポート 研究データ、資料、記録化(写真、図、グラフ等を含む))5点
・P(プレゼンテーション 研究どのように伝えることができるか)5点
15点満点で審査。ベスト3の選択。<全体の感想>。
でやった。
最初に私自身の「大賀ハス開花の観察研究」のさわりを数分でやった。
冷凍保存しておいた花びら、回収した雄しべの標本などをみてもらいながらやった。
それで時間の目安をつくってもらった。
▼思いのほか(ちょっと失礼に言い方だが)面白かった。
生徒たちの<全体の感想>にもそれはあらわれていた。
「みんな一人ひとり違う研究をしているのが面白かった」
「みんなすごい研究をしているのにびっくりした」
「研究発表聞いていて自分もそれをやりたくなった」
等々がつづく。
私も同様の感想をもった。
やっぱり「ふしぎ!?」を科学するのは面白いことだ!!
と教えられた一時間だった。
▼「研究」はけっして完成されたなものでなかった。
それがいいのだとも思う。
「ふしぎ!?」が途中だったら、それを継続していってほしい。その「ふしぎ!?」を保留していて欲しい。
そうすれば必ずツナガルときができてくるから。
それはこれからの授業のなかでかも知れないし、もっと大人になってからかも知れない。
自分にも言い聞かそう。
「ふしぎ!?」を追いかけるには
「保留する力」
「持続する力」
「つなげる力」
が必要なんだ。それを「学力」というのかも知れない。
私は、今日も「ふしぎ!?」を追い続けよう!!
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コメント
理科の部屋が機能していれば、そこに投稿するようなものなんですが、まあ楠田さんにはぜひ伝えたいと思って。
ちょっと前なんですが、グーグルクロームというWEBブラウザの広告をご覧になりましたか?
このブラウザの広告は、ネットであった本当のストーリーを通じて、ネットの可能性を表現したものです。
ネットを使った共有と共感を表現した画期的な1分間のCMがあります。日本初です。一度見てみてください。私は、たぶんここ数年で1番感動しました。
http://www.youtube.com/watch?v=b6uYGnRx2NE
投稿: 渡部義弥 | 2012/09/07 07:49
渡部義弥さん
おはようございます。
興味深い情報をありがとうございます。
偶然ですが、今朝のNHKのニュースで、ミュージシャンや芸人さんが、動画配信をしているのをやっていました。
面白い試みだなあとみたところでしたので
なおさら興味深かったです。
また新しい展開の可能性もありそうな気がしますね。
関連情報ありましたら、またよろしくお願いします。
投稿: 楠田 純一 | 2012/09/07 09:12
どうもです。
NHKの番組は、ぼくもちょっとだけ見ました。
たぶん、仕事にうんぬんとか、お金がどうのではなく、純粋に発表の機会を持ちたい、知ってもらいたい、見せたいという思いなのだと思います。
また、感動を伝えるのに、言葉だけではなく、いろいろな方法を可能にしたということだと思います。
はじめから職業で教員やら学芸員やらをやっていると、「発表の機会」については、全然こまらないわけですね。彼らの一生懸命さがわからないところがあるかもしれませんね。
投稿: 渡部義弥 | 2012/09/09 11:34
渡部義弥さん
おはようございます。コメントありがとうございます。
>また、感動を伝えるのに、言葉だけではなく、いろいろな方法を可能にしたということだと思います。
そこが面白いですよね。
表現・発信の「原点」ですよね。
>はじめから職業で教員やら学芸員やらをやっていると、「発表の機会」については、全然こまらないわけですね。彼らの一生懸命さがわからないところがあるかもしれませんね。
より切実なところから「発信」されるものには、見方を変えればそれはホンモノに近いという気がしますね。
それだけ学ぶものも多いと思います。
投稿: 楠田 純一 | 2012/09/10 05:48