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新・「自由研究」のすすめ試論(54)

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▼この夏、ずっと見てきたから「いつのまにやら」と思うのだが、ちょっとしばらく留守にして見ないでおいたら異様に巨大に成長しているのだということを「発見」した。大賀ハスである。
 観察池は容器すら見えなくなり、葉の長径も50㎝を越え、私の背丈に近づいてきた。そこに花托が佇立しているのだった。
▼そうだ、私自身の夏休みの「自由研究」の報告をしなければならない。
「大賀ハスの開花観察の研究」だ。
今年度は第6~第15まで観察した。メモをならべてみる。
○第6  開花2012.06.19(火)~06.22(金) 花びら雄しべともに回収不十分
○第7  開花2012.06.29(金)~07.02(月) 花びら 17 がく 2    雄しべ 193 種子0
○第8  開花2012.07.04(水)~07.07(土) 花びら 18 がく 3+2  雄しべ 271 種子 大3小1
○第9  開花2012.07.11(水)~07.14(土) 花びら 14 がく 2    雄しべ 257 種子 1
○第10 開花2012.07.13(金)~07.16(月) 花びら 16 がく 3    雄しべ 220 種子 15
○第11 開花2012.08.04(土)~08.07(火) 花びら 15 がく 2    雄しべ 201 種子 未採集
◎第12 開花2012.08.04(土)~08.07(火) 花びら 15 がく 1    雄しべ 177 種子 未採集
○第13 開花2012.08.09(木)~08.12(日) 花びら 16 がく 4    雄しべ 245 種子 未採集
○第14 開花2012.08.13(月)~08.16(木) 花びら 15 がく 4    雄しべ 256 種子 未採集
○第15 花芽が出たのみ途中で枯れる。
以上。
 花びらとがくの見分けもはっきりしないシロウト研究だ。花びら、がくは冷凍室にすべて保存している。
雄しべはセロテープで黒い画用紙にはりつけ保存している。留守中に落下したものもあり未回収のものも多数あるにちがいない。
 こうしてならべてみると、ここも「記録」しておけばよかったなと思うことも多々ある。
▼先日、次のような文章に出会った。

二 精密を要す  観察にしても、実践にしても、比較にしても、  記載文作成にしても、不明な点、  不明瞭な点が有るのをそのままにしてはいけない。  いい加減で済ます事がないように、とことんまで精密を心がけなさい。

先日訪れた高知県立牧野植物園で見た「赭鞭一撻 (しゃべんいったつ)」の一節である。
 私はこれが気に入ってしまった。さっそくショップに行って「赭鞭一撻ノート」を手に入れた。
▼読めば読むほど気に入った!!
私は、「自由研究」のすすめの究極は「学問のすすめ」であると思っている。
それが、この「赭鞭一撻」にある。「植物学研究のすすめ」であるが、そこにとどまらない。
ずっと言いたかったことのすべてがここにあった。
とりわけ
「十二 博く交を同士に結ぶ可(べ)し」
「十三 迩言(じげん)を察するを要す」
「十四 書を家とせずして、友とすべし」
にいたっては、これだ!! と思った。
今さらのごとく植物学者・牧野富太郎の偉大さに感動するのである。
これぞ不朽の「学問のすすめ」だ。

私の「自由研究」の中間まとめ今日も続けよう。
牧野富太郎はまずは「一、忍耐を要す」と言ったのだから。

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