新・「自由研究」のすすめ試論(53)
▼昨日は引き続いて「雲見」と昼間の「月見」にはまっていた。面白い!!
たった一日でも月はかたちを変えているのだ。かたちだけではない位置も変わっているのである。自分でも説明してきたあの教科書の図は正しかったのだ。
大賀ハスの方も定例観測日ということで観察した。蓮根の植え替えから21週目であった。花托のなかで種子は確実に熟しつつあった。今年はいくつの種子を手に入れることができるだろう。
▼こうしていろんな自然を観察していると気づくのである。
「研究」も持続する観察がベースになっていることを。
センス・オブ・ワンダーこそがはじめにあるんだ。研究するとは自分自身のセンス・オブ・ワンダーを鍛え磨きよりしなやかに、より豊かにしていくことなんだと。
「自由研究」のすすめ試論をつづけよう。
▼「自由研究」を発表するまでにぜひやりたいことがある。
それは
●その「研究」を生業とする人から学ぶ
ことだ。間違ってはいけないのは、「研究」を生業とする人とはけっして大学の研究室にいるとは限らないということだ。畑で野菜を育てる名人のおばあちゃんだって、スーパーの魚屋さんだってりっぱな「研究者」なんだ。
そうして見ると、身のまわりに「研究者」はいっぱいいるんだ。
ただし、聞く前に自分の「研究」がどこまで来ているのかまとめておくことは必須である。
▼私の「大賀ハス開花の研究」にもどる。
・四日間だけ開花の「ふしぎ!?」
・開花、閉花の順番の「ふしぎ!?」
・第一日目定刻開花の「ふしぎ!?」
それらをつなぐ生物と時間の「ふしぎ!?」
どう考えても大賀ハスには「時計」が埋め込まれているとしか思えない。
その不思議に応える論文に出会った。
ごく最近手に入れた本にあった。それは
◆『生き物たちのつづれ織り 上』(阿形 清和/森 哲監修 京都大学学術出版会 2012.8.25)
にあった。
「生き物たちの時間の読み方、刻み方」(小山時隆 同書P142)である。
タイトルからして非常に興味深い論文である。
浅学で不勉強な私にはすべてが理解できたわけではない。
しかし、「時計」が埋め込まれていることは確かなようだ。そして、その「時計」はタンパク質という物質で構成されているようだ。
ならば大賀ハスに埋め込まれた「時計」のことをより専門に「研究」している人はいないだろうか。
と「ふしぎ!?」を追う旅はつづくのである。
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