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本日、第10回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼毎日見ているのに、そこに行くと行くたびにぎょっと驚いてしまうのである。
炎天下の下、大賀ハスは巨大なジャグルを形成していっている。大きな大きな丸い大賀ハスの葉がところ狭しと
広がっていくのである。どこまで成長するのだろうと驚きと同時に「ふしぎ!?」がやってくる。
▼それにしても、みごとなまん丸の葉であることか。
そんなアタリマエにも「ふしぎ!?」を覚える。
そんな「まん丸」の不思議についても寅彦が言っていた。

 昔、自分らの学生時代に、確率論の講義を聞かされたときに「理由欠乏の原理」と「理由具足の原理」との話があったことを思い出す。この前者によれば、たとえば生長するすべてのものは円か球になるはずである。どの方向に特に延びるという理由が「ない」というよりはむしろ、そういう理由を「知らない」ためである。しかし、自然は人間の知らないいろいろな理由を知っており、持ち合わせているために、世界の万物はことごとく円や球や均質平等であることから救われるのである。(寺田寅彦『自然界の縞模様』より)

▼その『自然界の縞模様』を読むのが、第10回オンライン『寅の日』。本日!!である。
第10回オンライン『寅の日』  
●『自然界の縞模様』(青空文庫より)

この文章もまた示唆的で興味深いものである。その意図を次のように最初に語っている。
すこし長くなるが引用させてもらう。

これらの現象の多くのものは、現在の物理的科学の領域では、その中でのきわめて辺鄙(へんぴ)な片田舎(かたいなか)の一隅いちぐうに押しやられて、ほとんど顧みる人もないような種類のものであるが、それだけにまた、将来どうして重要な研究題目とならないとも限らないという可能性を伏蔵しているものである。今までに顧みられなかったわけは、単に、今までの古典的精密科学の方法を適用するのに都合がよくないため、平たく言えばちょっと歯が立たないために、やっかいなものとして敬遠され片すみに捨てられてあったもののように見受けられる。しかし、もしもこれらの問題をかみこなすに適当な「歯」すなわち「方法」が見いだされた暁には、形勢は一変してこれらの「骨董的(こっとうてき)」な諸現象が新生命を吹き込まれて学界の中心問題として檜舞台(ひのきぶたい)に押し出されないとも限らない。そういう例は従来でも決して珍しくはなかった。たとえばブラウン運動でも、表面膜の「よごれ」の問題でもそうである。ましてや、古典的物理学の基礎をなしていた決定的因果律に根本的な修正が問題になり、統計物理学の領域にも全く新しい進出の曙光(しょこう)が見られる今日において、特にここで問題とするような諸現象を列挙して読者の注意を促すのも決して無益のわざではあるまいと思われるのである。
▼そう寅彦が言ってから80年。 諸現象はみごとに檜舞台に押し出されてきているのである。 「研究」に値することとはなになのかにも関連して今一度この文章を今日一日読みかえしてみたい。 あわせて オンライン上にある次のような講演も聴かせていただきたい。

◆近藤滋:「キリンの模様がつなぐ物理学と生物」

◆松下貢:「フラクタルの目で自然を見る」

今日一日は、自然界のもののかたちや模様をアタリマエを排してみつめなおしてみたい。

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