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本日、第9回オンライン「寅の日」!! #traday

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▼昨日は、第10大賀ハスの開花三日目であった。今のところ次なる花芽がたちあがってきてはいない。したがってこの第10大賀ハスが、今年最後の大賀ハス開花の観察になるかも知れない。
 まだまだ「ふしぎ!?」は残したままであるが、それらは保留をしておこう。それにして何度見てもきれいなものである。花托の部分はまるでそこから光を放っているかのようである。
 暑さの方もどんどん暑くなり、この夏一番の猛暑日となった。
▼なんでこんなに暑いんだ!?
あの強烈な雨はどこへ行ったんだ!?
梅雨明けはまだなのか!?
そんな「大気の物理学」の「ふしぎ!?」を身近な例をあげながらみごとに解き明かした名文がある。
それが、今日第9回オンライン「寅の日」で読む次の文である。

◆「茶わんの湯」(青空文庫より)

▼私のうっすらとした記憶では、この文に最初に出会ったのは国語の教科書であったように思う。
寅彦の名文も数々あるが、そのなかでもお気に入り一編である。

 ここに茶わんが一つあります。中には熱い湯がいっぱいはいっております。ただそれだけではなんのおもしろみもなく不思議もないようですが、よく気をつけて見ていると、だんだんにいろいろの微細なことが目につき、さまざまの疑問が起こって来るはずです。ただ一ぱいのこの湯でも、自然の現象を観察し研究することの好きな人には、なかなかおもしろい見物(みもの)です。

こんな書き出しからはじめていつのまにやら、大気の物理学の不思議の謎解きをやってみせる。
できるだけ身近な気象現象をとりあげながら。
 それはまるで高名な手品師のワザを次々と見せられているときのような気分になる。
「へぇーそうだったのか」とあらためて目から鱗なのである。
でも、全部種明かしをしてしまうわけではない。ちゃんと最後には読者にふってくるのである。

 次には熱い茶わんの湯の表面を日光にすかして見ると、湯の面に虹(にじ)の色のついた霧のようなものが一皮かぶさっており、それがちょうど亀裂(きれつ)のように縦横に破れて、そこだけが透明に見えます。この不思議な模様が何であるかということは、私の調べたところではまだあまりよくわかっていないらしい。しかしそれも前の温度のむらと何か関係のあることだけは確かでしょう。

と言った具合である。
▼寅彦の文章を読んでいると、例の彼の名セリフ「ねえ君、不思議だと思いませんか?」が聞こえてくる気分になるから不思議だ。
 さらには「これからの理科」での「科学読み物の可能性」も信じたくなってくるのである。
平成の寅彦よ出現せよ!!
科学者を自認する人々よ。自らの「科学」を「科学読み物」というかたちの物語にしてくれ!!

もうひとつある。寅彦の文章を読んでいると「自由研究」のヒントがいっぱいつまっているのだ。
たった一杯の茶わんの湯からでも、これだけの「研究」の可能性が広がっていくのである。
「研究」とはこんなものだ!!
 というのがここにはある。この文章を映像化するだけでも大研究が成立するのだ。

 

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