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いかなるものも、無に帰することはありえない。 #traday

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▼大賀ハスの観察池に大きな変化が2つ見られた。ひとつは、私にとっては第7番目の花芽がのびてきたのである。今年の観察池では2つ目である。気づいたのが昨日(6/13)の朝だった。日に何回となく朝夕にみているのだが気づかなかったのである。そのとなりに大きく太い葉が伸びてきているのには気づいていた。これまでのなかで一番大きい。だから、とっても理屈にあっているのである、大きな栄養生産工場ができて、そのとなりに子孫製造ができる。みごとなアタリマエだ!!
 もうひとつの大きな変化とは、あの蕾にである。まだ、開花ははじまっていない。若干ふくらみはましているかと思うが、「あこがれの4日間」には至っていない。傾きが少し心配なところへ蜘蛛が現れたのだ。それも一回かぎりとか一匹だけだとそう気にしないのであるが、まるでそこに居着いたようにそれも二匹もだ。
なぜだろう。そこにエサがあるということだろうか。以前にも開花のときに蟻が花茎を駈け上がるのをみたことがある。そこに蜜を漁る虫たちが行動を開始したということだろうか。そして、それを狙って蜘蛛が待ち伏せをしているのだろうか。私には感受できないなにかが発散されはじめたのだろうか。
それだといいけど、「早弁」している連中がいるなんてことはないのだろうか。
引き続きの観察が必要だ。
▼再びルクレチウスに向かっていた。
そんなとき、本棚の思わぬところにルクレチウスをみつけた。

いかなるものも、無に帰することはありえない。
万物は分解されて元素に帰する。
ルクレティウス『事物の本性について』(紀元前50年)

これは、ここのところ注目の書
◆世界で一番美しい元素図鑑 創元社
 セオドア・グレイ (著), 若林文高 (監修), ニック・マン (写真), 武井摩利 (翻訳

の冒頭の引用のことばである。
 続けてこう言うのである。
 周期表は、あなたが自分の足の上に落とすことができるあらゆるものが載った、普遍的なカタログです。世界には光、愛、論理、時間のように周期表にないものがありますが、それらは足の上に落とすことができません。(同書P5より)

 私は、2010年のクリスマスに自らのX'masプレゼントとして手に入れた。
以来本棚のすぐ手に届くところにおいておいて、ことあるごとに読むと言うよりながめている。
そこにあらためて、ルクレチウスを発見してなにかとってもうれしい気分になった。
そうか!!やっぱりはじめにルクレチウスなんだよな!!と。
▼第二巻にすすめなからも、やっぱり寄り道・迷い道をしてしまう。
そんなとき寅彦の「後記」を読んで勇気をもらって再びルクレチウスに向かう。

 実際昔も今も、科学の前衛線に立って何か一つの新しき道を開いた第一流の学者たちは、ある意味でルクレチウスの後裔(こうえい)であった。現在でもニエルス・ボーアやド・ブローリーのごときは明らかにその子孫である。彼らはただ現時の最高のアカデミックの課程を修得したルクレチウスにほかならないのである
 現代の科学がルクレチウスだけで進められようとは思われない。しかしルクレチウスなしにいかなる科学の部門でも未知の領域に一歩も踏み出すことは困難であろう。

そうなんだ。
やっぱり「はじめにルクレチウスありき」なんだ。
そして私たちはルクレチウスの末裔なんである。
▼道に迷い込むたびに、自分に言い聞かせる。
もっともっと自分にひきつけて読もう。
自分の文脈のなかで読もう。
等身大の読みにしか意味はない。今さら借り物で読んだところでなんの役に立つだろう。
そう繰り返し繰り返し自分に言い聞かせる。
そして、再び…。
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