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【お薦め本】『理科の授業づくり』(広木正紀 ・内山裕之 編著 東京書籍)

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▼第7の大賀ハスがどんどん花茎をのばしてきた。いつの間にやら葉を追い越して観察池の中心に立った。花茎の高さは、69㎝である。過去最高である。それを追いかけるように第8がのびている、62㎝である。
 葉もかつて無いほどに巨大になってきている。「見る見る間に…」はけっしてオオバーではない。
巨大な葉っぱで光合成をして、栄養たっぷり蓮根に貯めそしてそれを使いどんどんのびていく。
これが植物なんだ!!
 それにしてもやっばり「ふしぎ!?」なんだ。
▼その「ふしぎ!?」の謎解きをやるのが「理科」なんだ。
そんな「理科の授業」について、私はかつて
「授業こそ教育実践の最前線である」
「授業は最大の学校行事である」
さしてすぐれた授業実践があるわけではないが、繰り返しそう言ってきた。
そして「サイエンスコミュニケーター」を名のりだした今も言う。
・理科の授業こそサイエンスコミュニケーション最前線である。
・理科の授業に携わる教師は最前線のサイエンスコミュニケーターである。
と。
 そんな「理科の授業」づくりにとても参考になる書が出た。
『小・中・高一貫カリキュラムへの改革を先取りした理科の授業づくり (広木正紀 ・内山裕之 編著 東京書籍 2012.06.29)』
 タイトルもズバリ『理科の授業づくり』だ。
▼結論から言う。
この本は「これから」の本である。
「はじまり」の書である。
編著者の広木正紀氏は「はじめに」でこの本についてこう言っている。

本書は、理科や周辺領域の教育や研究に携わってきた者たちが、自らの実践や研究を通して編み出してきた教材や授業の工夫を出し合って、情報や意見を交換しあう、いわば”広場”です。

その思いは、みごとに実現している。
さらには「これからの時代の授業づくり」について、3つの問題意識を大切にすることを主張する。
1.現在の教育に関わる様々な枠組み(校種、教科、学問分野、教える人と教わる人、プロとアマ、公と民、理系と文系、……等々)への問題意識を大切にした授業づくり
2.価値の多様性への問題意識を大切にした授業づくり
3.「自然との関わりにおいて、また、学ぶプロセスにおいて、”科学的”とはどういうことか」への問題意識を大切にした授業づくり

いずれも納得できる主張・提言である。
そしてこの書はみごとにそれらを具現化している。
▼「はじめに」につづいて広木氏が作成された
「幼・小・高を通した、理科及び関連領域の学習内容表」がある。
さりげなく記載されているが、ここにこの書のもうひとつ主張「小・中・高一貫カリキュラムへの改革を先取りした」
がある。ありきたりのようで現実はそうではないのだ。今日の授業がどこに位置するのか常に意識したいものだ。
この表を何枚もコピーしておいて、常にその「授業」を考えるときチェックしたいものだと思っている。
 また、私はこの書において、これにつづく各種提言を読みながらもこの表を何度も見返してみた。
きわめて有効な表だ。
▼次に「授業内容・教材」に関する工夫の事例があがっている。
44もの豊富な事例があがっている。
物理(12)、化学(11)、生物(12)、地学(7)、科学と人間(2)である。
どれもこれも興味深い。もちろんすべてを網羅しているわけではない、これはあくまで事例にすぎない。
アタリマエのことである。
 どの事例も共通していることがある。それは「これから」の理科の授業づくりに向けた提言・提案である。
だからこそ「授業」で具体的にどうするのか。そこはていねいに書かれている。

さらに別の工夫があるかも知れない。それでいいのである。別の工夫がうまれるきっかけになればそれこそ著者・編者の意図するところであろう。
 これは実践報告の書でないし、また単なる実験・観察のマニュアル本でもない。
明日の授業づくりに向けた書なのである。

まだまだある。一日では無理なようだ。
明日につづける。

<つづく> 

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コメント

はりま里山研究所では毎月第2日曜の13時より大人向けサイエンスカフェまたは子ども向けキッズサイエンスクラブを開いています。6月9日は「昆虫の目で見た世界」と題し紫外線写真による虫の見ている世界を紹介するカフェを開催します。ご連絡はsatoyama.labo@gmail.comでお願いします。熊谷

投稿: 熊谷 | 2013/06/07 05:59

熊谷さん
ご無沙汰しています。
はりま里山研究所の案内ありがとうこざいます。
なかなか面白そうなテーマですね。
参加させてもらいたいと思います。お世話になりますがよろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2013/06/07 19:05

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