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金環日食を10倍楽しもう!!(5)

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▼私には、それから何十年経とうとピカイチの「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」体験がある。それは、ピンホールの「ふしぎ!?」である。
 もちろんその後、何度も授業もし人にもその理屈を話をしてきた。でもやっぱりその「ふしぎ!?」さは色褪せない。幸い最初にその「ふしぎ!?」に出会った頃の授業記録を残している。
◆『光の直進』中村論文より
である。
 授業をやっていた当時はたいへんだった。人を捕まえてはこの「ふしぎ!?」の押し売りだった。喫茶店で話をしているときならばマッチの箱に穴をあけて訊くのである。
「こうして穴をあけたらテーブルの上に何が映る?」
誰一人として、天井のライトの像とは答えなかった。
それが妙にうれしかった。私と同じだと思った。
私は「なあ、不思議やと思えへんか!!」を連発した。
▼いよいよ金環日食まで10日となってきた。
そうだ!!めったとないこの機会にぜひともあのピンホールの「ふしぎ!?」体験をしておきたいものである。
日食の木漏れ日観察は定番としてあるが、それも観察場所を想定してピンホール体験できるようにしておきたい。
ピンホール観察装置をあらかじめ作っておくのもいいかも知れない。
私は、2009.7.22のときに塩ビのパイプでつくったものをひっぱり出してきた。
ホームセンターで買い込んだ塩ビのパイプ1m(内径10㎝)。一端はアルミホイルで覆いピンホールを開けた。
もう一方にはトレ-ングペーパーを張り塩ビ管のジョイントで固定した。
わざわざこんなものを準備することなくピンポール体験なら簡単にできる。
これも授業のなかで生徒に教えてもらったことであるが手のひらで「ピンホール」をつくればいいのである。
スクリーンはどこのなにが適当か。当日までに当日と同じ時間帯にリハーサルをやっておく必要がある。
▼このピンホールの発展として、「ピンホールカメラ」もやっておきたいな。
そしたら光の勉強の半分以上やることになるな!
それから、ぜひとも「目のつくり」にも触れたいな。
ピンホールにレンズ(光を集める道具)をあわせれば、カメラであり我々の「目」そのものなんである。
直接太陽を観てはいけない理由もわかってくるというものなんである。
禁止項目を守るだけでなく、なぜいけないのかを科学的に学びたいものだ!!
その絶好のチャンスだ!!
▼せっかくの機会だ。
科学の「ふしぎ!?」はこのようにいっぱいツナガッテイル!!
ことを学びたいものだ。
 そして、ひとりだけでの観察でなく、意図的に人とツナガッテ観察したいものだ。
そしたら、もし自分の住んでいるところの天気が悪くても、ツナガッテイル人の観察の「おすそ分け」をもらえるから…。共同観察が思わぬ大発見をもたらすかも知れないし。

<つづく>
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