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本日、第3回オンライン「寅の日」!!

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▼「みどりの日」の昨日、私は地上の「みどり」以上に空の「あお」と「しろ」が気になってしかたなかった。久しぶりに「雲見」にゆっくりと時間を費やした。なにも特別の雲が見えたわけではないいつもの雲と青空だ。刻々とその姿かたちを変えていく雲を見ていると飽きない。まったく同じ雲は二度と見ることができない。遠くの銀河の運動が手に取るようにわかるようになった今も数秒先の雲の姿かたちを正確に予測することができない。「ふしぎ!?」だ、だから面白い!!
▼今日は、「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」の寺田寅彦の書いたものをオンラインで読む日だ!!
まだ、第3回目である。
だからまだまだ方向も定まっていないんだ。
右往左往、試行錯誤の連続である。やっているうちにそれも徐々にきまっていくかと思っている。
それでも読む文章はあらかじめ決めている。
話題があまり分散しすぎないためである。それとて読む人の「文脈」できめていってもらってもいい。
とりあえず今日は
◆「五月の唯物観」
◆「俳句の精神」
のふたつを読むことにする。
▼第2回の「日本人の自然観」とのつながりでは、「俳句の精神」はたいへん興味深い。
繰り返されるフレーズがある。
「日本人の自然観の特異性」である。
日本の自然の特異性に起因する「自然観の特異性」それが、日本文化の根底にある。
はじめに「特異な自然」ありきなのである。
きわめてアタリマエの主張であり、これから最も有効な主張がそこにあるのである。
 この人はなぜに人をワクワクさせるような文章を書くのだろう。何度読んでも新しい「発見」が
ある。「えっ、こんなこと書いてあったかな」と。今朝読んでみての「発見」をいくつか。

いったいに俳句の季題と名づけられたあらゆる言葉がそうである。「春雨」「秋風」というような言葉は、日本人にとっては決して単なる気象学上の術語ではなくて、それぞれ莫大(ばくだい)な空間と時間との間に広がる無限の事象とそれにつながる人間の肉体ならびに精神の活動の種々相を極度に圧縮し、煎(せん)じ詰めたエッセンスである。またそれらの言葉を耳に聞き目に見ることによって、その中に圧縮された内容を一度に呼び出し、出現させる呪文じゅもんの役目をつとめるものである。そういう意味での「象徴」なのである。


十七字のパーミュテーション、コンビネーションが有限であるから俳句の数に限りがあるというようなことを言う人もあるが、それはたぶん数学というものを習いそこねたかと思われるような人たちの唱える俗説である。少なくも人間の思想が進化し新しい観念や概念が絶えず導入され、また人間の知恵が進歩して新しい事物が絶えず供給されている間は新しい俳句の種の尽きる心配は決してないであろう。

そして、次のように言い切るのである。

 このように自然と人間との交渉を通じて自然を自己の内部に投射し、また自己を自然の表面に映写して、そうしてさらにちがった一段高い自己の目でその関係を静観するのである。

 俳句の修業はその過程としてまず自然に対する観察力の練磨(れんま)を要求する。俳句をはじめるまではさっぱり気づかずにいた自然界の美しさがいったん俳句に入門するとまるで暗やみから一度に飛び出してでも来たかのように眼前に展開される。今までどうしてこれに気がつかなかったか不思議に思われるのである。これが修業の第一課である。しかし自然の美しさを観察し自覚しただけでは句はできない。次にはその眼前の景物の中からその焦点となり象徴となるべきものを選択し抽出することが必要である。これはもはや外側に向けた目だけではできない仕事である。自己と外界との有機的関係を内省することによって始めて可能になる。

▼こんな文章に出会うとき、私たちは「俳句」という科学の方法に気づかされるのである。
そして、さらには「自分でも、ぜひ…」と門をたたきたくなってくるのである。
無知・無能を省みることなく無謀なるプロジェクトを立ち上げてしまった。
俳句結社「寅の日」の設立である。
結社であるかぎりひとりでは話にならない。
寅彦にそそのかされてその気になった人は、どこからでもよろしくお願いします。

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