« 新・私の教材試論(71) | トップページ | デジタル顕微鏡が届いた!! »

本日、第1回オンライン「寅の日」!!

▼本日、2012年4月11日。ちょうどあれから一年と一ヶ月だ。昨日の神戸新聞の一面に「山崎断層は死者3920人 兵庫県が地震被害予測」の記事があった。そうだ、私は山崎断層のうえに暮らしているのだ、と思いだした。同時に3.11を思いだした。そして、あの有名な寺田寅彦の言葉「天災は忘れた頃にやって来る」を思いだした。
▼その寺田寅彦の警鐘の科学に耳を傾け、これからの科学を語り合う。84年前の高嶺俊夫にならって「寅の日」と命名したオンライン「寅の日」、本日スタートである。
 第一回目の今日は「天災と国防」(青空文庫)を読む。
 実は先の名言「天災は忘れた頃にやって来る」は、寺田の文章のどこにもないらしい。このころの寺田の発言を弟子の中谷宇吉郎がまとめたものらしい。それにしてもけだし名言である。
 それに近い意味内容のことが、この「天災と国防」のなかにある。

そのおもなる原因は、畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。

▼全体を読んでみて、最初に思うことはきわめて今日的であるということである。文章が書かれたのは昭和9年(1934)だから、それから80年近くたっているのである。なのにたった今の警鐘のように聞こえるのは、どうしたことなんだろう。ズバリの指摘がここにある。
 

しかしここで一つ考えなければならないことで、しかもいつも忘れられがちな重大な要項がある。それは、文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその劇烈の度を増すという事実である。

警鐘から80年たって、図らずも私たちはこの「事実」を証明してしまったのである。過去形で語ってはいけない、まだまだ進行形なのである。
 さらに「忘れるな!!」と警鐘を打つ音を大きくする。

こういうこの世の地獄の出現は、歴史の教うるところから判断して決して単なる杞憂(きゆう)ではない。しかも安政年間には電信も鉄道も電力網も水道もなかったから幸いであったが、次に起こる「安政地震」には事情が全然ちがうということを忘れてはならない。

そして最後にこう提言している。

天災の起こった時に始めて大急ぎでそうした愛国心を発揮するのも結構であるが、昆虫(こんちゅう)や鳥獣でない二十世紀の科学的文明国民の愛国心の発露にはもう少しちがった、もう少し合理的な様式があってしかるべきではないかと思う次第である。

私たちは今、二十一世紀の日本に暮らしているのである。ならば…。
▼このオンライン「寅の日」は、【理科の部屋4】@folomyでも展開していくつもりである。
またTwitter、Facebookでの展開も面白いかも知れないと思っている。
まずは続けてみようと思う。感想、ご意見をよろしくお願いします。

次回、第2回は4月23日(月) 「日本人の自然観」を予定している。

|

« 新・私の教材試論(71) | トップページ | デジタル顕微鏡が届いた!! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/62729/54444133

この記事へのトラックバック一覧です: 本日、第1回オンライン「寅の日」!!:

« 新・私の教材試論(71) | トップページ | デジタル顕微鏡が届いた!! »