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4/23(月)は、第2回オンライン「寅の日」!!(続)

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▼定例観察日より一日はやかった。午前中の雨がかろうじてやんでいた、大賀ハスの蓮根の植え替えをしてから3週目であった。4本の葉柄の若い芽が水面から顔を出していた。若い新鮮な芽がまるで古い殻を破るようにして顔を出していた。なんと若いエネルギーに満ちていることか、太陽からのエネルギーを受けてのこれからの展開が楽しみだ。若さは常に期待感を抱かせてくれるものである。
▼寺田寅彦はこの「日本人の自然観」を書いた昭和10年(1935)の12月31日、骨腫瘍のため死んでいる。
なんと57歳という若さである。私はもうそれをはるかに通り越してしまった。
人の書いた文章に自分の文脈がつながり、リンクしていくときというのはなんともうれしいものである。
思わず膝をたたきよくぞ言ってくれたと喝采したくなる。
ひとりよがりの我田引水読みだ。それは「日本人の日常生活」の段落にあった。
こうだ!!

 農業者はまたあらゆる職業者の中でも最も多く自然の季節的推移に関心をもち、自然の異常現象を恐れるものである。この事が彼らの不断の注意を自然の観察にふり向け、自然の命令に従順に服従することによってその厳罰を免れその恩恵を享有するように努力させる。

またこうも語る。
 津々浦々に海の幸さちをすなどる漁民や港から港を追う水夫船頭らもまた季節ことに日々の天候に対して敏感な観察者であり予報者でもある。彼らの中の古老は気象学者のまだ知らない空の色、風の息、雲のたたずまい、波のうねりの機微なる兆候に対して尖鋭(せんえい)な直観的洞察力(どうさつりょく)をもっている。長い間の命がけの勉強で得た超科学的の科学知識によるのである。それによって彼らは海の恩恵を受けつつ海の禍わざわいを避けることを学んでいるであろう。

そうだ!!さすがである。ちゃんと書いてくれたいたのである。感動ですらある!!
これぞ私流に言えば「常民の科学」なのである。
「常民の科学」を授業に!!は私のライフワークであるとも思ってきた。
▼寺田寅彦に今さらのごとく惚れ込むのはそこで終わらないところだ。
「これから」もきっちり書いてくれていた。
「日本人の精神生活」のなかに、その提言はあった。
現在の意味での科学は存在しなかったとしても祖先から日本人の日常における自然との交渉は今の科学の目から見ても非常に合理的なものであるという事は、たとえば日本人の衣食住について前条で例示したようなものである。その合理性を「発見」し「証明」する役目が将来の科学者に残された仕事の分野ではないかという気もするのである。

 そうなんだ!文才のない私などには思っていても言葉にできないことを、超一流の科学者が言葉にしてくれていた。この文章に出会えただけでも、私にとってのオンライン「寅の日」は意味あるものになった。
この「日本人の精神生活」のなかには、この他にも「これから」に有効な提言の数々がある。
それはあらためてのべていきたい。ゆっくり ゆっくり 急いで!!
▼ひとつのものを見るのに、見る角度や時間を変えて見ると、まったくちがうものが見えてくる。
それが面白い。「こう見えたぞ!!」と報告しあうと、思わぬ「発見」があったりしてさらに面白い。コミュニケーションのはじまりである。「寅の日」はそのコミュニケーションの場である。
 これからも、元祖サイエンスコミュニケーター「寺田寅彦」から学び続けたい。

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