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「ねぇ君、不思議だと思いませんか?」

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▼昨日の朝、大賀ハス観察池を見た。葉柄の芽が水面から予想通り二つ三つと顔を出してきた。ますますこれからが楽しみとなってきた。その水面にとなりの菜の花ときれいな青空が映っていた。黄色い菜の花と青色の空、それはそれはみごとなものだった。そしてあの「ふしぎ!?」が浮かんできた。「空はなぜ青いのか?」
▼なんとも原初的な不思議だ。その「ふしぎ!?」がやっぱり今回も出てきた。
ノートの書き方と一緒に、今回も私の「ふしぎ!?」から出発した。12~13年生きていて、今いちばん不思議に思っていることを発表しながら自己紹介をしてもらった。
複数の生徒から出てきた。青空の不思議は。
それだけでなかった。実に多様なる私の「ふしぎ!?」が飛び出してきた。
・アダムとイブから出発してどうしていろんな人種にわかれていったのか?
・なんでものは落ちるのか?
・虹はなんで何色もあるのか?
・宇宙の果てはどうなっているのか?
・宇宙はどうして生まれたのか?
・人間はなぜ死ぬのか?
・死んだらどうなるのか?
・水道の水が落ちたとき下の水面はなぜへこむのか?
・血液型はなぜ分かれているのか?
・もうひとつ地球があると聞いたがほんと?
・FAXはどうして遠く離れたところに送れるのか?
・太陽はなにでできているのか?
・利き手の中指の爪がいちばんよくのびるのはどうして?
・眠っていてみる夢ってなに?どうなっているの?

まだまだある。私の「ふしぎ!?」はつづくのだった。
▼やっぱりそうなんだ。誰も「ふしぎ!?」を持っているのだ。
この謎解きをやっていくのが、科学なんだ!理科という勉強なんだ!!
もちろんいっきょに謎解きはできるわけではない、またすべての「ふしぎ!?」の謎解きが終わっているわけではない。いや、ほとんどの「ふしぎ!?」がまだまだ途中なんだ。わかっていることのほうがほんのわずかななんだ。
だから謎解きは面白い!!楽しいものなんだ!!
昔の人もこの「ふしぎ!?」の謎解きに挑んできたんだ。
あまり出てくる「ふしぎ!?」が面白いものでついコメントをしてしまっていた。
でもやめた。
そして、帰ってからあの文章を読みなおしてみた。

 子供の時代から現在までに自分等の受けた科学教育というものの全体を引くるめて追想してみた時に、そのうちの如何なるものが現在の自分等の中に最も多く生き残って最も強く活きて働いているかと考えてみると、それは教科書や講義のノートの内容そのものよりも、むしろそれを教わった先生方から鼓吹された「科学魂」といったようなものであるかと思われる。

つづけて、こうも言っていた。
 科学教育の根本は知識を授けるよりもむしろそういう科学魂の鼓吹にあると思われる。しかしこれを鼓吹するには何よりも教育者自身が科学者である事が必要である。先生自身が自然探究に対する熱愛をもっていれば、それは自然に生徒に伝染しないはずはない。実例の力はあらゆる言詞より強いからである。
 すべての小学校、中学校の先生が皆立派な科学者でなければならないという事を望むのは無理である。実行不可能である。しかしそんな必要は少しもない。ただ先生自身が本当に自然研究に対する熱があって、そうして誤魔化さない正直な態度で、生徒と共に根気よく自然と取込み合うという気があれば十分である。先生の知識は必ずしもそれほど広い必要はない。いわゆる頭の良い必要はない

寺田寅彦「雑感」(青空文庫より)にある言葉である。
▼なんとも背中を押され勇気を与えられる言葉である。
その寅彦の応援を支えに、今年も発し続けよう。あの寅彦の口癖を

「ねぇ君、不思議だと思いませんか」

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