サイエンスコミュニケーター宣言(150)
▼「もどり雪」の空の雲見をしていた。それにしてもこの「雲見」いう自然観察はいくらやって飽きない。いくらでも「ふしぎ!?」がつづくものである。雲のかたち、色、高さ、進み具合そんなものから「天気」を予想するがなかなか当たらない。でも、予想に少し近づくとうれしい。観天望気の科学が少しずつ自分のなかに生まれてくる。
▼今日の「サイエンスコミュニケーター宣言」は記念すべき150回目だ。
よくもまあ、クダクダと続けたものだと自分でも感心してしまうのである。あまり「記念すべき」を意識すると何も書けなくなってしまうので、ふだんどおりでいこう。
サイエンスコミュニケーターとして私がなにをするのか。その「覚え書き」の第1は
(1)道楽的「科学」・道楽的「理科」の追求!
これだった。これから行こう!
保留し続けいるものの筆頭 「丹生」を追うを再々開してみる。
▼やりながら謎解きの私の流儀・作風を確立していこうと思う。
流儀のルールあげてみる。
a 先達に学ぶ
浅学な私程度が「ふしぎ!?」に思うことだ。きっとこれまでにその「ふしぎ!?」に気づいた人がいるはずである。まずは徹底してその先達から学ぶことである。これまでの私の経験から行くと断言できる。
問えばかならず先達は応えてくれる。
「丹生を追う」で今いちばんの関心事である「奈良のお水取りの「水」は 水銀か?」この「ふしぎ!?」を追う先達は作家・寮美千子さんだった。たのもしい先達はちゃんと道標をたててくさださっている。
◆「東大寺修二会「お水取り」の起源に関する仮説」
b 門は叩き続ける
門は叩けば開かれる。しかし、一回だけで開かれるとは限らない。何度も何度も叩くのである。
叩き続けることだ。「丹生を追う」の場合もそうだ。叩き続けて四半世紀以上たっているだろう。
c 結びつけて考える
一見まったく関係ないと思えることも結びつけて考える。そんな思考の習慣を身につけることだ。
お水取りと「水銀」一見何の関係なさそうに思える。1261年にもわたって途絶えることなく続いてきた火と水の行事(東大寺修二会)。東大寺、奈良の大仏、金鍍金、水銀アマルガム、水銀産地、若狭「水送り」等々つなげて考えてみると面白いことが浮かび上がることもある。
d 「仮説」を立てて考える。
自然はこちらから問いかけなければ答えてはくれない。それも漫然とした問いかけではだめだ。
「だから、こうではないか?」と「仮説」を立てて問いかけなければ答えてくれない。
e アクティブに思考する。
机上でああでもない、こうでもないと思考を繰り返しているだけでは道はひらけない。仮説がたったら現地・現場へでかけていって自分の目と耳で確かめてみよう。自分のレセプターをフルオープンにして。
▼思いつくままにあげてみればこんなところであろうか。
前口上はそれぐらいにして実践である。
今年の東大寺修二会(お水取り)は14.15日で終わる。
「アクティブに思考する」を決行してみよう。
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コメント
寒の戻りがきついですね…
今もって子どもの学校の1学級が学級閉鎖にいたっております。
先日5年生に読んだのは、学研の「なぜ?どうして?科学のお話6年生」からうるう年の話を抜粋した部分です。
娘には過日朝日新聞で出てたうるう秒の話もしたんですが、この話は自転・公転の話がわからないときびしいみたいですね。
投稿: いっちゃん | 2012/03/15 13:52
いっちゃん
コメントと報告ありがとうございます。
「うるう年」のはなしをされたんですか。
けっこうややこしいですよね。
これからも機会があればどんどんやってみてください。
だんだん面白くなってきますよ。
投稿: 楠田 純一 | 2012/03/15 19:59