サイエンスコミュニケーター宣言(93)
▼昨日は久しぶりにクマムシを見た!と言うよりは見せてもらったという方が正しい。夏にはじめて出会った場所からコケを採集して観察していた。こんなに寒くなってもちゃんといるんだと感心した。そうだ、クマムシもそうだがコケも今年あらたに興味をもったもののひとつだった。帰宅してからコケにデジカメを向けてみた。
▼つづけよう『日本理科教育史』!!
『小學校生徒用物理書』(1885年 明治18)の面白さにしばし立ち止まっていた。
下巻はとりわけ興味深い!!「電磁気」である。
・磁石の「ふしぎ!?」
・エレキテル
・ライデン瓶
等などすべてでてくる。
私が中学校理科教師として勤めだしたころ、理科準備室の棚にほこりをかぶって置いてあったような実験器具が続々と登場する。
私の場合、とりわけ「エレキテル」への思い入れが強い。
その思い入れは今なお、くすぶり続けている。
▼ここでは年代をあげるだけにとどめておく。
●1776年(安永5) 平賀源内 エレキテルの修繕と製作に成功する。
●1811年(文化8) 橋本曇斎 『阿蘭陀始制エレキテル究理原』の序文が書かれる。
そして、ずっとあげてきている年代
●1831年 ファラデーの「電磁誘導」発見
こうしてみていると、「エレキテル」に特化した科学技術史を追いかけてみたくなる。
「ピンホール・カメラ」と「エレキテル」については別途必ずやろうと思う。
▼「理科」がはじまって以降の歴史にもどって、時代をすすめていこう。
残っている資料・教科書をもとに年代を追っているが、実際にその時代の子どもたちは、そのころの「理科」を受け入れていたのだろうか。それとも、このころの「理科」は、子どもの世界とは別世界にあったのだろうか。
そのあたりも知りたいな。
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