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サイエンスコミュニケーター宣言(76) #sciagora11

Dscn7884▼サイエンスアゴラ2011の最終日は、東京の空の「雲見」からはじめたんだ。最終日、一日中頭にこびりついたコトバがあった。それは「サイエンスコミュニケーター」だ。「宣言」を76回まで続けておいて今さらである。
でもこびりつくものは仕方ない。
「サイエンスコミュニケーターって、何?」を繰り返しながら…。
▼最初に参加したのは予定していただった。
◆日本コンピュータ化学会@サイエンスアゴラ2011
【企画1:トークセッション】計算科学と化学の不思議で楽しい関係 ─世界化学年に

 最前列に席をとった。理解できなくても「空気」だけはたくさん吸っておこうと考えたのだ。それはいきなり正解だった。不器用で理解のゆっくりの私は、最初の登壇者の細矢治夫先生の直々の「折り紙」指導を受けることができた。さすがだ!!プロはできの悪い生徒を見逃さない。妙なことに感動してしまった。
私は、自分のページの表紙に先生の監修の本の紹介を貼りつけていた。縁とは不思議なものだ。
後の登壇者も、興味深いものばかりだった。なにより面白いと思ったのは、このトークセッションがこの場限りのものでないと言うことだった。興味をもったら、もっと深くつなげていくことが可能にしておられることだ。
学びの持続可能な環境をつくられているのだ。そのことにいたく感動した。
▼朝コンビニで買ったおにぎりで簡単な食事をして、次の会場に向かった。
◆検証・原発震災報道 メディアはリスクをどう捉え伝えたか
 ちょっと早めに会場にいったおかげでここでも最前列に席をとることができた。
今回のサイエンスアゴラの参加の目標のひとつに「Twitter的の検証」があった。
私は自分で勝手に言っているTwitter的というものが、これからも有効なのか、それを確かめたかったのだ。
ラッキーだった!!最前列の席は、あの元祖「tsudaる」の津田大介さんのま前だったのだ。
追っかけファンが、ステージ最前列に席をとったみたいのものだった。
林衛さんから趣旨説明があった。週刊誌、新聞、テレビ、ソーシャルメディアからそれぞれのメディア論が出た。
意見交換も活発におこなわれた。「正しい情報とは」「科学はどう伝えるへきか」「科学とは…」「ジャーナリズムとは」…。ここも私の頭でにわかにすべてが理解できるようなことではなかった。
 しかし、「今」が熱く語られていることはわかった。そしてまたしても頭に浮かぶのは「サイエンスコミュニケーターって?」だった。
▼最後のきわめつけが、これだった。
◆サイエンスアゴラ2011総括セッション
新たな科学のタネのまき方

 会場についたときは、すでに「サイエンスコミュニケーター」とよばれるような人たちが登壇していた。
それぞれの立ち位置から話が出た。
 私にもほんの少し「サイエンスコミュニケーター」というものの姿が見えてきた。
そしたら、次に「私は、サイエンスコミュニケーターなんだろうか?」という疑問がわいてきた。
この疑問はしばらく続きそうだ。

三日間が終わった。
なんとも充実した楽しい3日間であったことか。
思っていたことのほとんどが達成できた。学んだことの反芻作業はゆっくり ゆっくりと時間をかけてやっていこうと思う。
出会った人、お世話になった人に感謝します。
ほんとうにありがとうございました。そして「これからも」…。


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コメント

「11月祭」通称NF(英語の頭文字を取ったもの)は、先生のご指摘の通り大学祭です。
学生さんが模擬店で売りまくったり、企画でいろんな人を呼んだり、というのは私の頃と変わらないと思うんですが、
学生(入学定員)が減ったからか、かつてより活動しているサークルは減りましたね。
研究室公開は、私の頃はなかったですもの。

学生の頃は前夜祭の方が面白かったかも。
○年前、総長選挙で再選が決まったばかりの総長が、
ふらっと前夜祭での振る舞い酒の場に。
秘書さんもいらっしゃらず、なかなかフリーダムな場でした。
その年だけだったかな>総長降臨

投稿: いっちゃん | 2011/11/22 06:56

いっちゃんへ
応答コメントありがとうございます。
やっぱり「研究」というのは自由な雰囲気のなかでおこなわれるのが一番ですよね。
 それがひいては「研究成果」につながる。楽しさを生み、一生の財産になるものだと思います。
今度は、家族で参加されるんですか。

投稿: 楠田 純一 | 2011/11/23 08:26

「参加」と言っても、家族でいろいろぶらぶらするだけですね。
毎年顔を出すのは、野生生物研究サークル、鉄道研究会、後は学生時代友人が入ってたサークルとか。

大学という場所がいろいろ変わってきているという話は耳にしていましたが、
実際に伺うと、私や連れ合いがいた頃が牧歌的だった最後の時期かもしれない…です。
予算の配分、ポスドクのこと、成果主義などなど、
研究の場が不自由になってることを、はからずも実感する場となりました。
もう一度NFには行きたいので、見たことはその時にでも。

投稿: いっちゃん | 2011/11/23 20:53

いっちゃんへ
いろんなサークルがあるんですね。
いつの時代も学生時代とは楽しく牧歌的なものかも知れないですね。
 また報告楽しみにしてしております。
面白いものみつけたら教えてください。
この年になってちゃんと学びなおしたいこといくつかあります。
・科学史
・民俗学
・俳句
・気象学
・美術史
・音楽史特にジャズの歴史
等などです。
今さらですけどね。

投稿: 楠田 純一 | 2011/11/24 18:28

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