子どもは最高の指導書!!
▼光の少ない薄曇りのなかでの朝の散歩だった。やっぱりヒガンバナを観察しながらの散歩だ。またしてもそのアタリマエに感動してしまっていた。伸びていく葉の緑は、ヒガンバナが「光合成」して自前で栄養をつくり出し生きている生命体「植物」であることを教えてくれていた。植物のことは植物に学べいいのである。
自然は最高の教科書!!なのである。
▼いよいよ来年度から教科書が大幅に変わる。「イオン」「遺伝」も正式にもどってくる。ほんと久しぶりの「放射線」もくわえてずいぶん分厚い教科書になるようだ。理科の面白さ、「ふしぎ!?」の謎解きの楽しさを伝えたい人間にとってはある面でうれしいことでもある。
でも忘れてはならない鉄則は最高の理科の教科書は「自然」そのものにあるということだ。
▼その鉄則とセットで肝に銘じてきたことがある。
それもアタリマエすぎて、ついつい忘れてしまいがちな鉄則。
子ども最高の指導書!!である。何度そう実感してきただろう。
何度繰り返してもやっぱりそうなのであある。
▼ここのところ「力学の第一歩」の授業にはまっていた。
これまでの教材、家にあるおもちゃ、ホームセンターであらたに入手したいろんなモノを持ち込んだ。
最初に「重力」の「ふしぎ!?」を実感してほしかった。まずはそこからはじめようとした。
その後の流れもできるだけ「力学」の面白さ不思議さを実感しながらすすめたかった。
願いはあっても、そう簡単に言うほどにたやすいことではない。そう思っていた。
一時間が終わった。その時間にみせたものをさわりに生徒たちが前に集まってきた、ひとりの生徒が言った。
「そやけど、先生!風船は手をはなしたら、上にいってしまうけど…?」
ハッとした。そうなんだ「浮力」の学習は必然なんだ。
この後の展開の必然が見えてきたような気がした。
やっぱり
子どもは最高の指導書!!
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コメント
お久しぶりです。授業をされているのですか?私の方は再任用で他の先生のお手伝いしかしていません。それにしても、先生がずいぶん理科の内容についても誤解していることに気づかされます。12月号に新教科書と関連させて力学の内容を書かせてもらいました。また、意見をお聞かせください。Foolmyもなかなかつながりません。できたら、そちらでもよろしくお願いします。
投稿: 理科大好き人間 | 2011/10/14 11:47
今、アップされた文章を読んで、「先生がずいぶん理科の内容についても誤解していることに気づかされます。」の先生の部分が、楠田さんと誤解される方がみえるかもと思いました。もちろん、そういうつもりではありませんので、誤解なきように。
投稿: 理科大好き人間 | 2011/10/14 22:18
理科大好きさん
おはようございます。コメントありがとうございます。
はい。限られた時間ですが、今も授業やっていますよ。なかなかあの面白さ、楽しさを知るとやめられないですね。Y(^^)ピース!
ところで「力学の第一歩」ですね。昔からいろいろ議論されてきましたよね。私は「変形」から入るというのがびたっときましたね。
誤解が生じているというのは、「力の作用・反作用」と「力のつりあい」の問題ですか。
けっこう混乱しやすいところですよね。
・力を受け身で
・力はふたりぼっち
・力Fに小文字 → 明示するとか
等などの
気に入っていた実験は光弾性とか理科大好きさんのやっていた「光てこ」?の実験なんかが気に入っていましたね。
実は今、雑誌購読ストップしています。整理が着くまで入口ふさごうと…。苦肉の策です。
だから読ませてもらうの少し後になるかもしれないです。ふお
投稿: 楠田 純一 | 2011/10/15 09:55