花茎の水栽培は有効か? #higanbana
▼「ゆっくり 急げ!!」
私は、この言葉が好きだ。一見相矛盾するようなことだが、なんとも的を射たかけ声だ。
ヒガンバナの「種子」探しもこれでいきたいと思っている。ひとつひとつの「ふしぎ!?」をゆっくりゆっくりていねいに追っかけてみよう。しかし急ごう!!
タイミングをはずすと見えてくるものも見えなくなってしまうから。
▼「花茎がどこから枯れていくのか」これは大問題だ。先日の「種子」を探す観察会では、上から枯れている場合と下から枯れあがっている両方のタイプがあった。
上から枯れていっている場合は、もうすでに花の後は首からなくなってしまっているものも多く見かけた。下から枯れあがっている場合は、まだ子房部分にみどりがあり、なにか結実の可能性を秘めているようにも見えた。
子房部分が少し膨らんだものを探す中で面白いアタリマエに気づいた。
最初にそれをみつけたのは、花茎がなにかが原因で、無理矢理倒されたモノだった。もうひとつは、観察会の最後に立ち寄った神河町のある場所であった。これは前にヒガンバナスポットをさがしめぐったときにみつけていた場所だった。民家に近く、家の前の土手に群落はあった。そこは民家に近いだけに人の管理が行き届いていた。
なんと、その土手はきれいに草刈りがなされていたのだ。「あ~あ~!」と私たちは残念がった。
しかし、よく見てみると、刈られたヒガンバナの花茎の先に求めていたあの「ふくらみ」があったのだ。
▼これはどういうことだろう。
結実の可能性を秘めた「ふくらみ」をもった花茎は、いずれもが自然もしくは人工的に切断されていたのである。
そうだ!!あのアタリマエだと思った。
チューリップの種子! ジャガイモの花摘み!
あれだ、チューリップは花が咲いた後、実(種子)へ栄養が行かないで球根へ行くように刈ってしまう。
ジャガイモの花摘みだって一緒だ。
ヒガンバナの結実の可能性を少しでも高めようとするなら、ある段階で刈りとってしまうのがいいのではないかと気づいた。水分、栄養を鱗茎に回収してしまわないあいだに。
▼持ち帰った花茎を私は、ペットボトルきって臨時につくった花瓶に急いで差し込んだ。
これまでもヒガンバナの「種子」を追ってきた多くの人がやったように、「水栽培」に挑戦してみることにした。
しかし、どのタイミングいいのか。今の私には、わからない。
やってみなければわからないのである。
自然結実を探すのはまた、別にして…。
| 固定リンク
コメント